France, USA & Haiti

 円高を危惧するよりも利用しようと考え、購入をしばらく躊躇していた書籍やCDを近頃買い続けている。それらのいくつかをピックアップ。

・ Donny Hathaway "Someday We'll All Be Free" (2010)

France, USA & Haiti_d0010432_1555041.jpg ダニー・ハサウェイのオリジナル・アルバム群に未発表録音4トラック(?)などを含めた4CD(ただし、コンプリート・セットではないようだ)。なぜかフランスのみでのリリースらしい。昔からの彼のファンであるために所有盤はアナログばかりだったので、これは便利なリマスター・リイシューだ。しかもたったの 22.40 ユーロ!

・ Frank Tenaille "Musiques et chants en Occitanie : Création et tradition en Pays d'Oc" (2008)

France, USA & Haiti_d0010432_1555889.jpg 以前にもチラッとコメントしたことのあるオクシタン・ミュージックの研究書。Daniel Loddo, Manu Théron, Claude Sicre, Massilia Sound System など多数のミュージシャンが項立てして取り上げられている。もちろん全編フランス語。一体いつ読むんだ?

・Anders Martensson and Jorgen Johansson "Local Heroes: The Asbury Park Music Scene" (2008)

France, USA & Haiti_d0010432_156644.jpg 1975年にブルース・スプリングスティーンが大ブレイクして以降、注目度の増したニュージャージー/アズベリー・パーク周辺の音楽シーンについて書かれた書籍(著者 Anders Martensson はスウェーデン人!)。なので、スプリングスティーンが中心かと思いきや、タイトルが示す通りそのボスを除いた多数のアーティストへのインタビューで構成されている(結構大判な本で、ふんだんに掲載されている Jorgen Johansson の写真も楽しめる)。例えば、Steven Van Zandt だとか、John Eddie だとか(Bon Jovi あたりが外れているのも、タイトルに従った内容になっている?)。嬉しいのは、David Sancious, Vini Lopez, Ernest "Boom" Carter といった初期の E Street Band のメンバーまで網羅していること。そして個人的に一番の注目は Southside Johnny の一項。昔彼の熱心なファンだったからこそ、この本を読んで、アズベリー・パーク周囲の音楽シーンについておさらいしておきたかった。しかし、他にも読みたい本が山積状態。一体いつ読むんだ?

・V.A. "Alan Lomax in Haiti 1936-1937 : Recordings For The Library Of Congress" (2009)

France, USA & Haiti_d0010432_1561583.jpg 20世紀を代表する音楽研究家/フィールドワーカーのアラン・ローマックスが1936/37年にハイチで行った現地録音の集大成10CD。やたらとデカイ布装丁のボックスに、同じく布装丁の解説書やら、フィールドノートの復刻版やら、当時彼が使っていたらしき地図のコピーやらが詰め込まれている。これが約1万円で手に入るなんて信じがたい。おそらく既に各所で紹介されているだろうと思うし、今年のベスト・リイシューの有力候補だとも思うので、これ以上のことは書かない。…いや、書けない。実は、オーダーしてからたった5日で UPS 便で送られてきて、あまりの早さに驚いたものの、それ以来まだ1トラックも聴いていないから。一体いつ聴くんだ?
by desertjazz | 2010-06-10 01:00
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