おひつ生活

 今年はせめて隔週ペースで小旅行をしたいと考えているものの、この頃はこれだけ蒸し暑いと、遠出する気分にも、ロードバイクでロングライドする気にもならない。小旅行はしばらくの間ひと休みかな。いやそれ以前にW杯の観戦疲れで身体がぐったり。そのような訳で先週末は自宅内の整理を少しばかり進める。AirMac 導入で不要になったケーブルを片付け、レコードカートリッジを交換し、キッチン用品をさらに買い増しし、そして先日思い切って買った栗久の秋田杉のおひつをいよいよ使い始めることにした。

おひつ生活_d0010432_22572854.jpg> 秋田から届いた段ボール箱を開封すると、そこには丁寧に包装された箱が。
おひつ生活_d0010432_22573954.jpg> そして、その箱を開けると、あこがれの一品が、、、。驚くほど軽いことが第一印象。
 取り出したおひつは、肌触りと杉の香りがじつにいい。まず杉の細かな粉を洗い落として、早速試しに2合炊いてみた。

 「粗熱と余分な水分をとってご飯がおいしくなる」「おひつはご飯をアルデンテに仕上げる調理器具」「冷めてもおいしい」といった説明を信じて買ってみたのだが、実際その通りだ。ある程度蒸らしの済んだご飯をおひつに移ししばらくすると、おひつの底がしっとり湿っている。その効果か、ご飯粒がしっかり絞まって、甘みも増したように感じられる。昨日炊いたご飯を一晩おき、それを今日弁当箱に詰めて行ったみたら、これまでのご飯よりも断然おいしい。
 IH炊飯器にしてからどうもご飯がおいしく感じられなかったのだけれど、これでかなり味質を改善できたかな。好みの土鍋を見つけてそれで炊くようにすれば、もっとおいしくなるはずだし、さらには使う水にもこだわりたくなる。

 自分にとってはかなり高価だったが、「一生モノ」と覚悟を決め、また日本の伝統文化/日本人の知恵を実体験してみたいという強い思いもあって、「20年使うとしても1ヶ月200円だ」と自分に言い聞かせた買い物。栗久のまげわっぱはそれだけの価値があるかも知れない。それが確認できたら、他の出費を我慢して弁当箱も栗久に換えようかな?
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(昨年買った桐の米びつと、栗久の秋田杉のおひつ。普段、白米のみでは滅多に炊かないのだが、最初なので玄米や五穀米は控えてみた。)
by desertjazz | 2010-06-28 22:58 | 食 - Eat & Drink
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