2010年 06月 28日
おひつ生活


取り出したおひつは、肌触りと杉の香りがじつにいい。まず杉の細かな粉を洗い落として、早速試しに2合炊いてみた。
「粗熱と余分な水分をとってご飯がおいしくなる」「おひつはご飯をアルデンテに仕上げる調理器具」「冷めてもおいしい」といった説明を信じて買ってみたのだが、実際その通りだ。ある程度蒸らしの済んだご飯をおひつに移ししばらくすると、おひつの底がしっとり湿っている。その効果か、ご飯粒がしっかり絞まって、甘みも増したように感じられる。昨日炊いたご飯を一晩おき、それを今日弁当箱に詰めて行ったみたら、これまでのご飯よりも断然おいしい。
IH炊飯器にしてからどうもご飯がおいしく感じられなかったのだけれど、これでかなり味質を改善できたかな。好みの土鍋を見つけてそれで炊くようにすれば、もっとおいしくなるはずだし、さらには使う水にもこだわりたくなる。
自分にとってはかなり高価だったが、「一生モノ」と覚悟を決め、また日本の伝統文化/日本人の知恵を実体験してみたいという強い思いもあって、「20年使うとしても1ヶ月200円だ」と自分に言い聞かせた買い物。栗久のまげわっぱはそれだけの価値があるかも知れない。それが確認できたら、他の出費を我慢して弁当箱も栗久に換えようかな?
