2010年 10月 11日
Diary : ながほり & かむなび

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1年以上続く質素な毎日3食の自炊生活も少し飽きてきた。そんな折にインドネシア・バリ島の友人N氏が今年も泊まりがけて遊びに来てくれた。珍しいアンティークのバティックやバリの作家が造った器、バリの調味料など、壊れやすい土産や重たいものをわざわざ携えて…、嬉しいなぁ。「しめしめ、来客があったこんなときくらい贅沢しよう」と決め、近所の黄金コース、ながほり&かむなびへ。
10/9 (Sat)
光悦にしようかとも思ったのだが、来客の希望も「ながほり」。前日電話すると当然ながら19時台は満席。なので17時からを予約したのだが、開店直後の方が割合ゆったり食事ができていい。この店の変わっているところは、毎日手書きのお品書きがひと組しかないこと。それもA4紙3面に美味しそうな料理がびっしり並んでいるものだから毎度迷ってしまう。ちなみに今回が4度目の訪問。なぜか毎度カウンター中央、大将の正面にすわることになってしまい「さて、何にします」と問われるものだから、毎度焦るし緊張もしてしまうのだ。
最初に頼んだのは「お造り」。他にもいろいろ頼んだが、やはりお造りが断然美味い。仕入れたネタが良いのは勿論のことなのだろうが、仕込みが抜群に素晴らしい。どういった温度でどれだけ魚を休ませ、どのタイミングで包丁を入れ、どういった大きさ/形で出すべきがを完璧に理解しているのだと思う。味の詰まり方や口に運んだときの収まりよい大きさまで、他の店ではとても味わえない。これこそが職人技なのだろう。
お造り、どれも美味しかったが、一番美味しかったのは、淡路の生ウニ。箱ひとつまんま出されるのだが、舌に載せた瞬間、ふわっと解けて消える。これこそ加工していない天然の味。これが近所で食べられるなら、わざわざ函館などまで出かける必要は全くないな。
定番の、柿と蕪と鯛の品、焼きレンコン、レバーと砂肝をふんだんに使ったサラダなどにも大満足(残念ながら、水奈須のあんかけははずれ。水茄子は塩しただけで食べた方が美味しいと思う)。食べ過ぎ、頼み過ぎで、申し訳なくも残してしまった。
(支払額:CD 7〜8枚分)
10/10 (Sun)


(支払額:CD 4〜5枚分)
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そう、自宅から歩いて行ける距離にこんな美味しい店があるのは大変便利だ。そして美味しいだけでなく、日本酒の選択もいい。ながほりは最初に薦められた黒龍を迷わず選べばいいし、かむなびも女将に任せておけば外れなし。
ふたつの店の共通点は他にもある。外観からは見つけにくいことと、客本意の姿勢。昨年ながほりに最初に行ったとき、近くまで来ても店が見つからなかった。そこで電話をすると店員が入り口から出て待っていてくれた。またかむなびも、今回電話すると「今満席でいつ席が空くか分からない状態なので、空いたら折り返し電話で連絡する」とのこと。待つことしばし「今空きましたので来て下さい」ときちんと連絡して下さった。忙しい中、店主が外まで見送って下さるし。酒と料理の美味しさと、こういった姿勢とが相まって、店の評判を高めているのだろう(ながほりは、居酒屋なのにミシュランにも掲載されている)。
10/11 (Mon)
N氏、東京へとんぼ返り。他の友人らを誘って霞町の「すえとみ」で食事する相談もしていたのだが、その約束はまた次回にということで。
光悦、ながほり、かむなびの料理は何度でも食べたいので、また誰か遊びに来てくれないだろうか。ウチでの宿泊込みにてのご来訪を歓迎いたします。
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