2010年 10月 28日
Movie : "Benda Bilili"

映画『ベンダ・ビリリ! ~もうひとつのキンシャサの奇跡~』をやっと観ることができた(ホント、暇なんだか忙しいんだかよくわからない毎日だ)。
取りあえずの感想は Tweet した通り。Twitter を読まない方もいると思うので、一部を転記。
・「映画『ベンダ・ビリリ! もうひとつのキンシャサの奇跡』、やっと観て来た。明晩が最終日、ギリギリ間に合った。確かに絶賛が頷ける良いドキュメンタリーだった。」
・「話が出来過ぎている感もあったが、それだけ丹念に撮影したということなのだろう。裏話も面白そう。」
・「やはり、ロジェとベンダ・ビリリは偶然出会った訳ではなかったか。まあこれも運命(白人の思いつき、という点では、ケチャの誕生なども連想)。」
・「ツアーに出てからの編集が辛そう。終わり方の難しい映画で、成功の後の困難ばかり想像して観てしまった。エンディングはそうした危惧も含めてのことか?」
・「最も印象に残ったシーンのひとつは、弦1本しか残っていないギターとスリッパ(のパーカッション)での演奏が見事な音楽になっていた情景。生きるための音楽の力、ただただそのことを実感する。」
と、言葉足らずな感想ばかりなのだが。
他に感じたことのメモ。
・ロジェのサントゲ、自分でも作ってみようかと思ったのだが、映画を観ただけでは構造が掴めず。あれだけ幅広い音階を出せる仕組みがまだ分からない。
・ライブで感じたことはドラムの音の弱さ。もっとパシッ!とした音が欲しかった。手作り楽器の限界なのだろうが、同じことを映画でも感じた。もう少しだけエッジの立った音になれば、リズムがタイトになり、より踊れると思うのだが。
(しかしこれは、例えばドラム・キットを導入すればいいということではない。そんなことすると多分失敗する。それは、Lobi Traore と他のアフリカン・ブルースを比較すれば諒解できることだと思う。このブログのアクセスワードに多いのは「Lobi Traore」なので、彼の新譜(ラスト・アルバム?)について書く時に補足したい。)
・重要なのは現場を観ることだと痛感。自分は、ダカール、バマコ、ナイロビ、アジス、ハラレ、ヨハネスブルグ、そしてレゴスにも、キンシャサにも行ったけれど、ただ行っただけで現場を全然観ていないことを思い知らされる。
(録音作品/録音芸術に耽溺することは、素晴らしい趣味であったり探求であったりすることは間違いない。また、ライブ音楽に触れることも同様。しかし、それだけで全て分かったと思うのは間違いで、肝心なことが沢山こぼれてしまっている。そのようなことをここ数年考え続けてる。詳細後述 …原稿を何度も書きかけたて、結局完成していないが。)
・やっぱりコンゴとナイジェリアは面白い。だけど再度行くなら、キンシャサよりも、レゴスとポートハーコート周辺(特にデルタ域)だろうな。
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