2010年 11月 16日
Diary : 価格破壊
日頃はワールドミュージック系の音楽についてコメントしがちなのだが、私は普通のロック/ジャズ/ソウルの方が好きなのだと感じることが多い。少なくとも、重箱の隅をつつくようなワールド盤漁りをしたり、「残り物感」の臭いが瞬時に漂ってくるような音楽に時間を費やすよりも、長年愛着のある良く知られたポップを繰り返し聴く方が、自分にとって健全なことだと思う。そんな好みにまつわる話などを少々…。
近年のお気に入りバンドのひとつが Buffalo Daughter。最新作は前作までに較べるとやや不満も感じたものの、今夜のライブ(心斎橋クアトロ)は数ヶ月前からずっと楽しみにしていた。だけれど、ここ最近ぐっと冷えてきたせいか、どうも身体がすっきりしない。ここは観念して無理をせず、今日届いたCDを聴いて過ごすことにした。
さて、現在最も楽しみにして待っているのは Bruce Springsteen の新作 "The Promise: The Darkness On The Edge Of Town Story" (3CD + 3DVD / 3CD + 3Blu-ray) だ。予定通り本日全米発売になり、Pre-Order していた Amazon.com からも今朝、発送メールが届いた。Blu-ray版が欲しかったのと、1日も早く聴きたい/観たいと思ったのとで、アメリカ盤をオーダーしたのだが(100ドル弱、約8000円という安さも米盤にした理由のひとつ)、トークなんかは聞き取れるはずないので、気合い籠ったものと伝わってくる字幕付きの日本盤もやっぱり買わざるを得ないかな?
一方、先ほど届いたのは Amazon.uk にオーダーしていたブツ10数枚で、ジャズやソウルなどの旧譜とワールドの新譜。円高の恩恵と価格破壊のせいで、旧譜は3〜5ポンド程度。この機会に持っていなかった名盤の類を今年は買い続けている。ちなみに新譜も高くても10ポンド程度なので、イギリスにオーダーしてしまうことが多い(毎度比較しているけど、アメリカ盤やフランス盤でも大抵はイギリスから取り寄せた方が安い)。
価格破壊の例で最近一番驚いたのは Fela Kuti の "The Complete Recordings" (アルバム46作を詰め込んだ 26CD+DVD。ただし Complete と言うのは不正確だろう)。これがたったの 60ポンド強(送料込みでも8000円しない)なのだから思わず絶句!価格破壊というよりも、在庫処分といった様相さえ漂う。しかし、多産家だった Fela のレコードを手元に揃えるには便利な商品だろう。
私自身は Fela のアルバム音源は全部持っているはずなので、取りあえずは見送った。そのかわりに?、Billie Holiday の "The Complete Billie Holiday On Columbia (1933-1944) " は即決購入。Columbia 時代の全230トラックを収録した10枚組が15ポンド(約2000円、なので1枚200円!)、しかも駅中などで売られているバッタものじゃなく Columbia / Sony の正規盤! まあ有り難いことではあります。
Souad Massi の新作なども一緒に届いた(これも7.62ポンド、約1000円。500セット限定の豪華版が欲しかったけれど、日本への送料含めて 66ユーロ=約7500円もするんじゃ手が出せない)。その前に Billie Holiday から聴き始めたり、Boss をネットで聴いたりしている。やっぱりジャズやロックの名盤は気持ちよく楽しめるなぁ。
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