Dubai / Maroc 2010 (1)

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 今回のモロッコ旅行は、「3年連続アフリカ行き」の第一弾。久し振りにアフリカに行こうと思いついたのは、昨年のアフリカ旅行が流れたのもあるけれど、そろそろラストチャンスではないかと感じたから。体力面も含めた諸条件的に、遠出がいつ困難になるのか分からない。

 これまで8度のアフリカ旅行での訪問国は、セネガル、マリ、ナイジェリア、エチオピア、ウガンダ、ケニア、ザイール(コンゴ)、ザンビア、ジンバブウェ、ボツワナ、南アフリカ。一応アフリカの主要国は概ね訪れることはできたものの、北アフリカ/マグレブ域は未体験ゾーン。モロッコ旅行は何度も計画しながら、その都度予定変更してしまってきた。今回は長い休みが取りにくかったこともあり、ブラックアフリカではないものの、懸案のモロッコの地を踏んでみる気になった。

 そして、旅に出たもうひとつの理由は、現場の音/リアルな音を感じる必要を痛感しているから。かなりなまでパッケージ・メディアを楽しめるようにはなってきたが、「完全復帰」にはまだ遠い。やはり「閉じ込められた音」を聴くだけでは飽き足らなくなっているのだろう。レコードを聴くための時間や小遣いがあるなら、それらをもっとリアルな体感のために振り向けたいと思う。

 異国の音楽に興味があるからには、そうした音楽が生まれる現場にまで辿り着くことが理想。だが、それは簡単ではない。それでも、出かけて行って、自然のさざめき、街の響き、人々が交わす言葉などから掬い取れるものは大きい。それは音に限らず、暖かみ/冷たさだったり、香り/臭いだったり、風の柔らかさや大地の揺らぎだったりする。

 録音芸術の素晴らしさやライブの魅力は十分認めた上で、自然や都市が浴びせかけてくるものに対する皮膚感覚ももっと大切にしたい。それが、インドネシアのバリの森や、アフリカの砂漠と熱帯林や、さらには世界中の都市を繰り返し訪れることで、自分が学んだことだと思う。また、これからの旅での大きなテーマでもあり続けることだろう。








・今回、CDをほとんど買わなかったのは、皮膚感覚を楽しめれば十分と思ったから(モロッコ音楽をよく知らないということもあるけれど)。

・マラケシュではCD1枚が約200円。帰ってから振り返ると、もっといろいろ買ってみても良かったかとも。ホテルでCDを聴けたなら、もっと買っていたかも知れない。

・音楽に関する文章を時々拝読しているのは、ここ2年ほどでほぼ2人の書き手だけになっている。読む気になるのは、ご両人とも絶えず現場に足を運び現場の皮膚感覚を大切にしていると思うから。(すでにバレている通り?)私はトルコのポップやジプシー音楽には興味ないし、Gogol Bordello も好きになれないけれど、そんな音楽の趣味/指向など抜きに、彼らが現場を大切にしているスタンスには敬服し憧れている(どなたかは書かないけれど…)。



 雑記的に取り留めなく、しばらく書いてみようかな?





by desertjazz | 2010-12-01 01:00 | Trip - Abroad

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