2010年 11月 30日
Bruce Springsteen "The Promise: The Darkness on the Edge of Town Story"
プレオーダーしてから毎日心待ちにしていた Bruce Springsteen の "The Promise: The Darkness on the Edge of Town Story" (3CD + 3Blu-ray)が今夕やっと手元に届いた。以下、その取り急ぎの雑感。
アメリカから送られて来た箱を開いてまず意外に思ったのは、パッケージの大きさ。何故か勝手にB5サイズを想像していたのだけれど、実際にはA4版の大きさ。そして、その中のブックレットを開くと…。この先はお楽しみを他人から奪っちゃいけないので書きませんが、もう映像と音に触れる前からワクワクのピーク!
まずは、映画 "The Promise" (88min) 観てみた(英語字幕もあることに全部見終えてから気がついたので、字幕オフで)。
・ボスとメンバーと関係者全ての、当時と今の表情が実にいい。ボスを中心にしたクリエイトが楽しくてしかたないこと、素晴らしい制作に携わっていること、当時を振り返って自然と心に浮かび上がってくる傑作を作り上げたという自負、そんなものが伝わってくる。インタビューでは、2年前に亡くなった Danny Federici も、Patti Smith、Mike Appel、Chuck Plotkin らも登場!
・映像と音声の編集が素晴らしい。全く観たことのない映像がふんだんに使われていることだけでも興奮してしまうのだが、編集が実に細やか。インタビューへのインサートも休まらず、長いカットが全くと言ってよいほどない。それでいて煩く思ったり、疲れを感じたりすることは皆無。眼を離す瞬間が全くない。音編集のかっこ良さにハッとする瞬間もしばしば。
・"Born To Run" から "The Darkness on the Edge of Town" までの3年におよぶインターバルは、裁判に振り回された空白期間というイメージが強かった。しかし、証言の端々からは最高のものを作り上げようとするクリエイティブネスの結果でもあったようだ。いかに難産なスタジオワークだったかというドキュメント。
・この Blu-ray、映像と音声が気持ちよいくらいに奇麗。ファイナライズ/オーサリングまで完璧な仕事がなされているのだろう。
大絶賛するには、Springsteen と彼の音楽が大好きで仕方ないからでもあるのだろう。しかし、コンセプト、映画作品自体の出来、そしてパッケージまで全てがここまで素晴らしい作品は滅多にないのではないだろうか。まだ、Blu-ray 1枚目を一度観ただけで、そう確信した。とにかく予想と期待を遥かに超えた素晴らしさ!
2010年のベスト・リイシューは "Alan Lomax in Haiti" とこの "The Promise: The Darkness on the Edge of Town Story" で決まり。他はあり得ないだろう。
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ということで、今夜はモロッコ音楽の再履修も、モロッコ旅行記も、ひとまず後回しです。
残り5枚を観て/聴いて、それから字幕付きで映画を観直して、さらに日本版も日本語字幕で観てみることにしよう。
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(追記: 昨晩、飲みながら5分くらいで一気に書いた分、少し褒め上げ過ぎ、かつやや不正確だったかな?)
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