2010年 12月 11日
Books on Fela Kuti
< Books written about Biography of Fela Kuti >
1) Carlos Moore "Fela Fela: This Bitch of a Life" (Allison & Busby, 1982)
2) Mabinuori Kayode Idowu "Fela: Why Blackman Carry Shit" (Opinion Media Limited, 1986)
3) Michael E. Veal "Fela: The Life and Times of an African Musical Icon" (Temple University Press, 2002)
4) Sola Olorunyomi "Afrobeat! Fela and the Imagined Continent" (Africa World Press, 2003)
5) Trevor Schoonmaker "Fela: From West Africa to West Broadway" (Palgrave Macmillan, 2003)
6) Trevor Schoonmaker et al. "Black President: The Art & Legacy of Fela Anikulapo Kuti" (New Museum of Contemporary Art, 2003)
7) Tejumola Olaniyan "Arrest the Music! Fela and his Rebel Art and Politics" (Indiana University Press, 2004)
8) Majemite Jaboro "The Ikoyi Prison Narratives: The Spiritualism and Political Philosophy of Fela Kuti" (Lulu, 2009)
9) John Collins "Fela: Kalakuta Notes" (KIT, 2009)
手元にあるフェラ・クティ研究書(バイオ本)をリストアップしてみた(昨年夏の転居以降、蔵書の整理が全くできておらず、もしかしたら他にもあったかも知れない)。
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Majemite Jaboro の "The Ikoyi Prison Narratives: The Spiritualism and Political Philosophy of Fela Kuti" を読んで気がついたのは、フェラに関して忘れていることの多さ。これは、フェラについては完全に後追いだったせいだろう。彼の本当の凄さをきちんと認識できたのは、その死後。それまでは、ユッスー・ンドゥールとフランコの方に入れ込んでいた。
アフリカ音楽との出会い自体が遅かったため、彼の作品をリアルタイムで聴く機会はほとんどなかった。「新作」として聴いたのは "US (Underground System) " だけなのではないだろうか。文献類も集中して読むことになったし、またフェラ・クティの「ファースト・アルバム」を発見した縁で、彼の初期についての探求に時間を費やした時期もあった。結果、70〜90年代の活動や作品の流れについては、頭の中ではっきり描けない部分が大きい。
そろそろ昔読んだ文献類を再読する頃合いなのかも知れない。出来れば日本語で振り返りたいところなのだが、残念ながら日本語の「決定版」はまだ存在しない。一番参考にしたのは、深沢美樹さんの『レコード・コレクターズ』での連載(1993〜94年)。タイトルは「フェラ・クティの全レコード」だったかな? これをベースにした本がもし出るならば大歓迎だ。
これまで何度も書いたことだが、Michael E. Veal の "Fela" の邦訳が出されることが望ましいと思う。しかしそれが実現されることはないだろうから、取りあえず "Fela: Why Blackman Carry Shit" の増補版(1997年)の翻訳書『フェラ・クティ 戦うアフロ・ビートの伝説』(マビヌオリ・カヨデ・イドウ、晶文社)を再読し始めた。やっぱり忘れていることばかりのようだ。
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(追記)
9) John Collins "Fela: Kalakuta Notes" (KIT, 2009) を忘れていたので追加。(12/16)
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