2010年 12月 12日
Dubai / Maroc 2010 (12)
ディスク紹介は一旦ひと区切りして、旅行記の方に戻ろう。
マラケシュには11月20日(土)の夕方に到着し、それから26日(金)まで6泊した。モロッコは初めてだったので、以前よりずっと興味を持っていたフェズなどに行ってみてもよかったし、他にも訪れるかどうか迷ったところもあった。しかし今回は日数が限られていたので、実質的にマラケシュのみの滞在に。ここでも「一点主義」という訳だ。
かつては、少しばかり慌ただしく数週間で、ライブ会場のある都市や訪問者を限定する自然公園などをいくつもの飛び回るような旅行もした。だが、近年は滞在型にすることが増えている。今回も事前には何ひとつ予定を入れず、マラケシュに入ってからもひたすらのんびり過ごすことに。一言で済ませば、ほとんど何もしなかった。なので、手帳を読み返しながら日記体で綴るよりは、他の書き方をした方が良さそうだ。古レコード漁りをしたことも、ダカールで2度行ったレコード探しのような面白い話にはならない。
マラケシュで感じたことはいろいろあったけれど、結論のひとつとしては、やっぱりここは「観光地」だということ。整備された街。圧倒的な観光客の数。それに群がる有象無象の輩。見えないところで様々なことがシステマチックに整っていて、実に快適に過ごせる。反対に、ハプニングもなく、暮らす人々との触れ合いも薄い。そうした点では、旅している気分にならなかった。
その分だけ、じっくり思索に耽る。熟成され形をなすまでには、もうしばらく時間がかかりそうなのだが。
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