2011年 01月 07日
◆ 長い旅へ
昔読んだ本をじっくり読み直したい、持っているレコードをまとめて聴き直したいと、このところ毎年のように考えている。例えば、村上春樹やカズオ・イシグロの全小説を順に再読したり、Frank Zappa の全アルバムを続けて聴いたり。ということで、今日は『風の歌を聴け』を読み(読了)、Kazuo Ishiguro の "Never Let Me Go" を読み始めた。
『風の歌を聴け』を最初に読んだのは1988年(多分)。それから何度読み返したか分からないが、ディテールを忘れてしまっている部分が多かった。だが、冒頭最初の一文で村上の虜になったことと、レコード3枚を買うシーンだけは鮮明に覚えている。それと、やたらと美味そうにビールを飲むことも。いつもだと釣られてしまうのだが、自分としては珍しく、今日は朝からビールを空けるのは控えた。
今年は「再読・再聴強化年間」にして、なるべく本もレコードも買わないでおこうか?
…と思いながら、昼飯前に散歩を兼ねてジュンク堂まで。まだ客の少ない店内をじっくり見て回ると、読みたい本が次々見つかる。厳選して買ったのは、トマス・ピンチョン『逆光』、オルハン・パムク『無垢の博物館』、J.M. クッツェー『鉄の時代』、白洲正子『美の遍歴』など7作品9冊。
今日も海外文学が多くなった。昔は旅行記の類いを熱心に読んでいた。しかし最近は、旅行そのものを記録した本より小説を読んだ方が旅した気分になる。9冊合わせて約4000ページ。また長い旅が始まる。
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