2011年 01月 20日
◆ パキスタンのパワー・ポップ
パキスタン盤(村山先生買い付け盤)がエル・スールから送られて来たので早速聴く。ファースト "Sampooran" が良かった Mekaal Hasan Band の2009年作セカンド "Saptak"、今回も独特なスーフィーのフレーズに乗ったカウワーリー・ロック/パワー・ポップ振りがいい。前作よりもややポップになった印象だけれど、ライブでより映えるサウンドだと思う。
10枚限定入荷という非売品ディスク "Coke Studio 2010" も無事入手。10組のスタジオ・ライブをコンパイルしたもので、パキスタン・ポップのショーケースとなっている。お目当てはもちろん Abida Parveen。ドラムの入ったバンドを従えても、熱唱は相変わらず素晴らしい。コルカタで見つけた彼女の SAREGAMA盤13枚組ボックス、やっぱり買えばよかったと再び後悔(Plantation の店長氏に尋ねても「見かけないので、もう手に入らない」というお話だった)。
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ジュンク堂まで散歩して、東浩紀が創刊した『思想地図ベータ』Vol.1 などを購入し拾い読み。まあ最初の一冊くらいは試しに目を通してみようかと思った次第、というか、福嶋亮大が書いている「死生観」を読んでみたかった。菊地成孔 x 佐々木敦 x 渋谷慶一郎の鼎談などもあり。
川端康成『雪国』読了。この文庫本、昨年夏頃に買ったはずだが、雪の季節に読みたいと思い半年ほど寝かしておいた。それにしても、なんと美しい日本語なのだろう。軽やかな女性の声や山の音が実際に響いてくるような感触に気持ちよくなる。そして、もう遥か昔になってしまった日本の情景が浮かんでくる。宮本常一の記録と通じ合う世界。どうしても一文ずつゆっくり噛み締めていってしまうので、短い小説ながら何日もかかってしまった。
川端の他にも谷崎、漱石、三島など昔耽読した本/読んでいない日本の名作も買い直して読みたいが(名作の文庫本はいつでも買い直せるので昔全部処分した)、そんなことしてたらいよいよ他に何もできなくなるな。
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