2011年 02月 28日
◇◇◇ 2011年2月の読書 ◇◇◇
今月読了したのは10冊。
18) 平井杏子『カズオ・イシグロ 境界のない世界』
19) 池澤夏樹『明るい旅情』
20) イザベラ・バード『日本奥地紀行』
21) スコット・フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』(村上春樹 訳)
22) 「NHKスペシャル」取材班『アフリカ 資本主義最後のフロンティア』
23) 村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 』上巻
24) 村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 』下巻
25) 角幡唯介『空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む』
26) 村上春樹『ノルウェイの森』上巻(20年振りに再読)
27) 村上春樹『ノルウェイの森』下巻( 同上 )
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1月は少し飛ばし過ぎたという反省もあったが、1月下旬以降2月中旬までは、アジアカップ〜エジプト政変〜週末旅行のリサーチ〜週末旅行にほとんどの時間を費やした影響が大きく、あまり読書ができなかった。それでも月末になってやっと「村上春樹全小説再読」に戻れて、軽めの本ばかりどうにか10冊到達。
20年振りに読み返した『ノルウェイの森』は全くと言ってよいほど内容を忘れていたし、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 』に至っては昔読んだかどうかさえ自信がない。結局は自分にとっての村上春樹は初期3作が全てのような気がしてきた。長編小説全12作をなるべく早く読み終えて、短編に移ったり、カズオ・イシグロの再読を始めたりと思い続けている。
それにしても『ノルウェイの森』は、個人的な記憶もいろいろ蘇り出して、いよいよ感想の書きにくい作品だ(この作品の特徴として一番思ったのは、非現実的要素を排除した設定が普通の小説に見せている、村上の作品群の中における「特殊性」)。近頃自身の周辺で起こっているいろいろなことも合わせて、何だか時間が逆回転を始めたような気すらしてくる、とだけ書いておこう。
このところ、本についても音楽(CD)についても表層的なことしか書かず、具体的な紹介や感想はなどは特段なし。旅についても同様で、週末旅行は出来事の一部の羅列。モロッコ旅行についても「これでおしまいなの?」と思われた人もいたみたいだ。けれども、旅日記や読んだ本のリストをメモだけしておけば、それを眺めているだけで、その時考えたことや感じたことを思い出せるので、このブログは自分自身は重宝している。ブログ本来の役割を考えれば、具体的なことまで書けるともっとよいのだろうけれど。
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音楽やアフリカに関する書籍は、今月も軽く拾い読みした程度。読もうと思って買った長編小説もどんどん溜まってしまっている。そんな状況なのだが、結局今月最も頻繁に手にしたのは、週末旅行のリサーチのために読んだ『楽楽』のシリーズ(JTBパブリッシング)。情報の量と質、正確で使いやすい地図、派手さを避けたすっきりしたレイアウト、ポケットに入れて持ち歩ける縦長コンパクトなサイズ、そして適当な価格。このシリーズは国内旅行のガイドブックとしてはベストのものだと思う。
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