2011年 02月 13日
週末旅行 2011-2 (Day 3)
宮島 → 倉敷
6時起床。7時朝食(広島産こしひかりの美味しさを今回初めて知った)。
今朝は快晴。今度の旅はメインポイントでは宿泊するようにした。どんどん移動していくことも可能だったが、2日続けて天気が悪くなることはないと考えて泊まる前後のどちらか天気の良い方で観光する心づもりできた。それに時間を持て余すくらいの方が休日らしくゆっくりできるだろうし。
食後すぐに散歩に出る。最初に向かったのは三たび厳島神社。8時前だと神社内もまだ閑散としていて、ほとんど人気がない。6時半に開門するので、それ以降8時頃までは週末でもほぼ独り占めして楽しめるようだ。今回一泊したのは、やはり正解だった。
今朝はガイドブックにも頼らず気ままに散策。すると良いスポットに次々と辿り着いた。森の音が気持ちよい。やはり自分の感覚で歩く方がいいのだろう。
8時45分、開店準備中の岩村もみじ屋で土産を買い、それからホテルに戻ってチェックアウト。桟橋まではホテルの車で送ってもらった。10分おきに到着する船からは次々と大量の人々が吐き出されてくる。まだ朝なので、自分とは逆方向に進む人ばかりなのは当然だろう。「牡蠣祭り」は10時開始予定なのに、もう大行列。諦めて9時半の船で宮島口に渡る。
駅前の「うえの」であなごめしの弁当を買う。10時07分発の列車に乗って東方向に戻る。途中、広島ー福山間は新幹線に乗り換え。車中で弁当を開いたが、これが抜群に美味かった!
山口付近の雪の影響で新幹線は遅れ出している。そのために倉敷到着も少し遅れたが、それでも午前中には到着し、ホテルに荷物を預ける。
投宿したのは美観地区の入口からすぐのドーミーイン倉敷。Tripadvisor で1位のホテル。周囲の食事処を探しながら、まずは美観地区散策。なんとも映画のセットのような町並みだ。日曜日のせいか、ここも大した人出。何も知らずに来たもので、このエリアは山陽でも有数の観光地であることに、辿り着いてから気がついた。
ただし、人工的な景観の中、溢れる人に交じって歩き回ることには興味が湧かないので、大原美術館に入ってしまう。予備知識なく訪れたのだが、ここがかなり良かった。どこかで見た記憶のある絵画がたくさん展示されている。相当な充実ぶりだ。
中でも嬉しかったのはジャクスン・ポロック Jackson Pollock の "Cut Out" が突然目の前に現れたこと。この絵が日本にあることは知っていたが、大原美術館が所有していることはすっかり失念していた。昔、カタログか教科書の副読本かで見て、いつか実際の作品を拝みたいと思ったのだった(いや、もしかしたら他の展覧会ですでに見ているのかも知れないが、記憶があいまいだ)。こうなると残るは "Blue Poles"。ポロックの作品中最大のインパクトを受けたのがこの巨大な作品。これほどまでに人間の狂気寸前に迫るほどの異常な集中力の込められた傑作は他には知らない。たしかオーストラリアのメルボルン美術館が購入した作品だったはず。やはり一度オーストラリアに行くべきなのだろうか。
あとはアイビースクエアに行ったり(残念ながらオリエント室は閉まっていた)、備前焼の器でお茶を味わったり。
夕方、ホテルに戻る。「キャンペーン・プライス」の部屋を予約したので当日までどんな部屋になるのか分からなかったのだが、当てられたのは大変きれいで広いダブルルーム。これが4900円(朝食込み)なら安い。バスタブがなくシャワーのみだったが全く文句なし(大浴場は使える)。
夕食は、評判の郷土料理屋の「浜吉」へ。と思って行ってみたら、今日から臨時休業。ついていない。近くのカフェでインド音楽のライブ(吉見征樹さん)をやっていたが、旅の途中なのでインド音楽を聴く気分でもない。かと言っても、食事のできる店はどこも閑散としている。諦めて適当なところに入って、ままかりの酢漬け(写真↓)など地場ものをいただく。
美観地区は夜、それも裏道の雰囲気がいい。なんとも言えない風情がある。やはり人の多い時間帯では十分には楽しめない(日中、まるで自分がこの場所を一番分かっていると勘違いして、逆に場を乱している奴が目障りでウンザリ)。倉敷でも一泊して良かった(疲れを感じたら、今夜の宿泊はキャンセルするか捨てるかして帰宅するつもりだった)。
今夜も最後は地ビールに酔う。
(続く)