2011年 02月 26日
◆ 記憶に残る味
週末の料理の作り置きに少し飽きてきたので、作業の合間、「週末旅行 2」にひとつ追記。
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今日はブログ「週末旅行 3」を一気に書いてから、食材の買い出し、夕方の run(今日は 6km 走っただけでバテバテ)、そして一週間分の作り置きと、普段通りの休日になっている。こうしたことをする時間も読書に当てたいけれど、美味しく食べて毎日たっぷり呑むためには体調管理が欠かせないし、旅行資金や書籍代を捻出するためには、少しでも食費を節約しなくてはいけない。
それにしても、なんとも地味な作業だ。豆を煮て、キンピラを炒めて、野菜を蒸して、魚を焼いて、ゴマ和えを作って、コンニャクを煮詰めて、ポテトサラダを作って、、、やっぱり地味。けれど、これだけ済ませておけば、あとは刺身などを買って来るだけで、それなりの食事にはなる。
今夜、料理の最中に小休止してテレビをつけたら『土曜スペシャル「日本全国1400km 駅弁達人とめぐるローカル線の旅」』(テレビ東京)という番組を放送していて、何となく観ていたら宮島口の「うえの」のあなごめしも紹介されていた。
実はこの味がずっと頭から離れない。あなごめしは船で渡った宮島(厳島神社がある方)に幾つもある店でも食べられるのだが、宮島口で買ってから新幹線の車内で食べたかったし、何となく「うえの」が本物のような気がして、宮島では我慢したのだった。多分それが正解だったのだろう。
弁当を開いて口に運んだとき、なんとも言えない甘さに舌が大喜びした。だけど、やっぱり冷たい。弁当ではなくてお店で温かいまま食べたらもっと美味しいに違いないと、後悔の念も浮かんだのだった。
けれども、番組出演者のひとり(金谷俊一郎)は、「冷めたから食べるように計算されているので、その方が美味しい」といったようなコメントをしていた。そういえば先週お会いした広島出身のOさん(ご実家は宮島からすぐの距離だそう)も同様のことを話していた。確かに冷めたこの弁当には独特な食感を覚えた。
その出演者は「広島に来る度に、これを食べるだけのためにローカル列車に乗って宮島口まで来る」と語っていた。これが本音なのか誇張なのか分からない。けれども、食べてから2週間近く経っても忘れられないのでは自分も似たようなもの。この弁当を食べるために、もう一度宮島を訪ねて行ってもいいかな、なんてさえ思ってしまった。
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復刻版の「賭け紙」、きれいだったので記念に持ち帰った。番組によると全部で12種類あるそうだ。
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