2011年 03月 02日
◆ Jesus Vasquez の CD
昨夜チャブーカ・グランダのことを思い出したのには、ここ最近同じペルーの女性歌手ヘスース・バスケス Jesus Vasquez に魅入られてしまっているせいもある。
昨年来エル・スールにペルーのリイシューCDがかなりのタイトル数入荷していて、良さそうに思えるものから順に買って聴いている(全部良さそうなので、まとめ買いしてしまいたい気持ちもあるが、聴く時間がなくなるほどに集めても意味がない)。それらの中でも気に入ったのがヘスース・バスケス。具体的なことはエル・スールのページで紹介されているので省略するが、軽やかで優しく穏やかで明るい歌声がとにかくいい。バルス(ワルツ)が多いので聴いていて楽しいし、ガットギターやピアノなど純アコースティックによる端正な伴奏も美しく、その気品がなんとも心地よい。
ペルーの女性歌手ならばスサーナ・バカ Susana Baca も大好きだ。彼女の新作は出たのに気がつく度に必ず即座に買い続けている。そういえば、昔スサーナ・バカやカホーンの鳴り響くペルーの黒人系音楽を聴いて、いつかペルーに行ってみたいと考えたことも思い出した。この願望が叶う日は来るのだろうか。
相変わらず音楽を聴く時間がなかなか確保できないのだけれど、今年は普通にCDを楽しめる体調にほぼ戻っていることもあって、一日に1枚、あるいは2〜3枚くらいなら何とか聴ける。チャブーカ・グランダやヘスース・バスケスを聴いて、ペルー音楽についてもっと知りたくなったし、何年かぶりにじっくりレコード探しをしてみたいという気持ちも湧いてきた。
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大相撲の八百長や大学入試で悪用され、革命運動でも重要な役割を果たすなど、このごろの多くの事件・事故で携帯電話が主人公のひとつとして登場している。そうしたニュースの中で最も気を惹かれたのがニュージーランドの大地震で安否や現場の状況を伝えた携帯の働き。この小さな機器は、単なる多機能ツールを越えて、いまやライフラインの役割さえ担っているのだと思う(実際、遭難事故などでは実績を重ねている)。「ケータイもっていないと、電車には乗れないし、買い物もできなくなるんだろうな」と時々冗談を言っていたが、そうしたレベルを越えて、日常生活においてその生命さえ左右するようになりつつあるのかも知れない。ならば、そろそろ観念して自分も所有する時期だろうかとも思うのだが、持つことによって失うものの多さと大きさをはっきり感じているだけに悩ましい。
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