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幌尻岳

♪ そびえて高き幌尻の 峰を仰ぎて 〜


 OKI さんがライブで、北海道日高山脈の高峰、幌尻岳について語り歌う度に、自分が通った小学校の校歌の冒頭の節を懐かしく思い出す(今は「ポロシリ」が一般的のようだが、自分たちは「ほろしり」と歌っていた)。

 自分にとって懐かしいふるさとの景色は、アイヌ集落であった白老や、アイヌ記念館で知られる二風谷などの平取町の町や村、その脇を流れる沙流川、そしてその水の源である日高の峰々などである。子供のころに二風谷の萱野茂さんからお話をうかがったこともあった。

 先月読み終えたイザベラ・バードの『日本奥地紀行』では、アイヌの人々や、白老や勇払の情景が綴られていて、また望郷の念が蘇ってくる。



 かつて級友にはアイヌ人がいたし、一時期アイヌ問題について調べたこともあった。しかし日本の中でアイヌは最早なきものとする風潮も感じていた。そんな中で、アイヌ文化の素晴らしさを忘れてはいけないことを楽しく伝えてくれる OKI さんやマレウレウの活躍ぶりは、私にとってもとても嬉しいこと。なので先日の OKI DUB AINU BAND の大阪公演も、マレウレウ祭りも存分に楽しめた。



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 絶好の機会でもあるので、チカル・スタジオの作品やアイヌ音楽を集中的に聴き直してみようか。そう思い、持っているCDを引っぱり出しみた。案外それほどの数ではない。けれど、じっくり聴き返してみたいアルバムばかりである。

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 マレウレウのみなさんからお話を伺ってからは、Oki Kano の "No One's Land" (2002) の聴き方も変わってきた。というか、OKI さんのこの作品にマレウレウが参加していることすら不勉強で知らなかった。この真保さんのインタビュー記事を読み直すと「そこ(『ノーワンズ・ランド』収録の「カネレンレン」)からすべてが始まったわけです。」としっかり書かれている。

 そして今またマレウレウ祭りについて振り返っている。キーワードは「カエルの歌」と「倍音」と「万華鏡」。マレウレウ・マジックが見えて来た。


(続く)





 相変わらず現実感がない。今のそれは、表面的にはのんびりした空気のままの大阪と、惨状を呈する被災地やヒステリー状態の首都圏との落差から来るもの。それでも今度の災害は、着実に自分の日々にも影響を及ぼしている。周囲を見回しても、誰もがストレスを抱え、げんなりしている。だが、「週末旅行 4:京都」が頓挫し、この3連休も出社し、以降の予定もガタガタに崩れてしまっていることや、具体的には書けない諸々のことなどは、東日本の方々の生活とは較べようもない。

 「3.11」以来、ほとんど音楽を聴けず、本も読めなくなっている。村上春樹ですら一日1〜2ページがやっと。なので、もっと軽い内容の本をと思ってアガサ・クリスティーの『そして誰もいなくなった』(新訳版)を買ってきた。だが、タイトルを見返して絶句! なんて不謹慎な本を買ってきたんだ! 過剰反応なのは分かっているのだけれど、この本も放り投げてしまった。

 しかし、災害復興も原発対策も電力供給問題も食品汚染問題も何もかもが長期戦であることがはっきりしてきた。自分をなるべく緊張状態から解き放そう。そう考え、テレビとネットは少し控えることにした。音楽はまず OKI さんやアイヌの歌を聴くことから始め、読書も今日から本格的に再開。




 被災地の報道を見る合間にアイヌの音楽を聴きながら自分のふるさとを懐かしんでいると、どうしてもふるさとを破壊された人々のことを思ってしまう。けれども、ただ同情するだけでは何の役にも立たないので、これ以上のことは書かないでおきます。





by desertjazz | 2011-03-21 20:00
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