このごろ思い出すこと。

　18年前の夏、私と入れ替わって奥尻島に出張した仲間たちは、夜中に地震に襲われた。北海道南西沖地震である。即座に自動車に飛び乗り、全速力で丘に駆け上ってギリギリ命拾いしたという。そうした即座の判断を下せたのは、一人が1983年の津波を記憶していたから。彼がいなかったら全員死んでいたとも聞かされた。

　自分はついていただけなのだろう。今回もたまたま関西にいた。だけど、悲劇はいつ自分にも巡ってくるか分からない。3.11 も決して他人事と思えない。


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