2011年 04月 17日
BEATO in Tanimachi

近頃みつけた、とっても美味しいレストランについてのメモ。
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3月中旬以降、夜は外食が増えている。来客が続いたこと、打ち上げが多かったこともあるが、3.11 以後震災関連の情報チェックに追われて、ちょっとした料理さえ面倒になってしまった影響が大きい。作る方はすっかり無気力になってしまったが、不思議なことに食べる方はますます貪欲になるばかりだ。美味しい食事は人生の楽しみ。今一番喜びを感じられる時間だとさえ思う。
これまでに何度が書いた通り、自宅周辺のレストランの充実度には目を見張るものがある。相変わらず「かむなび」には通っていて誰かをお連れする度に喜ばれるし、予約必須の大人気店「Kamekichi」でもすっかり顔を覚えられてしまった。先週初めて行った「酒肴 和亭(なごみてい)」には驚かされた。他にも良店数多し(イタリアン、フレンチ、和食、そば、カレー、等々)。ほとんどが自宅から数百メートル、徒歩数分の距離なのが嬉しい。さらに、もう少し歩けば料亭より美味しい居酒屋「ながほり」があるし(遠来の客人はまずここにお連れする)、ミシュランに載った現代的スペイン・レストランもあるらしく、ここには近いうちに行ってみようと思う。
官庁街の真ん中にこのように素晴らしい店々が集まってきたのは結構最近のことらしく、もちろん2年前に引っ越してくるまではこうした状態であるとは知らなかった。おかげで大阪に住んでいるのにも関わらず、焼き肉は全く未開拓(2年で3回だけかな?)だし、お好み焼きは一度軽くつまんだだけだし、たこ焼きに至ってはまだ一個も食べていないほどだ。
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と、前書きが長くなってしまった。またまた発見した極上レストラン BEATO のことをメモしておくのだった。ここは入口近くに石釜を据えたイタリアン/ピザの店で、Kamekichi からも和亭からも隣のブロックにある。昨年秋に老夫婦が営んでいた寿司屋が閉まり、そこを新たに改築して開業したものの、オープン以来昼はそこそこ客が入っていたが、夜はいつも閑散としていた。Kamekichi のすぐ隣ではとても商売にならないだろうと思っていたのだが、試してみたランチは安くて量もあって美味しかった。
3.11 からちょうど一週間経った18日の金曜日、その夜も食事を作るのが面倒で外出。ランチが美味しかったことを思い出してディナーも試そうと思って入ってみた。オーダーしたのは、オニエビのカルパッチョ、明石蛸とプンタレッタのサラダ、シンプルなバジルのピザ、牛・豚・鳥の煮込みの4品。結論を書いてしまうと、とても美味しかった。それも驚くほど。
滅多に入らないというオニエビは身が詰まって濃厚な味。ボタン海老の数倍は美味い。特に頭のミソが最高で、脳みそまでなめ尽くしてしまった。新鮮だったのだろう、足までバリバリいただいてしまった。プンタレッタは生では萎びれた外見ながら苦みのある味が面白く、ドレッシングも絶妙でこの苦みを引き立てるアレンジだった。でかいピザは期待以上の味わいだったし、メインの肉の煮込みはイタリア産薬漬けチェリーを合わせた時の味が楽しかった。どれもまたすぐに食べたくなる美味しさ。たった4皿なのに、2人とも腹一杯。デザートまではとてもじゃないが無理だった。
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あんまり美味しかったので、2日後の20日に再訪。前回の反省から3品に減らす。

プンタレッタのサラダをまた食べたいと迷いつつ、前菜の盛り合わせを選択(トップの写真)。これは贅沢だった。しかもプンタレッタがちゃんと入っているよ。これで2100円というのは安い。

2品目はニョッキ。こんなにフワフワで柔らかなニョッキは個人的には未体験ゾーン。

メインは鴨肉。もう文句なし。さすがにまた腹が膨らんできた。

だけど頑張って、デザートにババをオーダー。これも量たっぷりだった。ごちそうさまでした。
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先日3回目のディナーは「食」にまつわる仕事もしている友人を誘って行ったのだが、日本中の店を知り尽くしているような彼女も「美味しい」を連発していた。
この BEATO に限らず近所の店で嬉しいのは、メチャ美味いだけでなく、結構量が多くて、その上安いこと。東京時代はちょっとした居酒屋や中華店で飲み食いしただけで4000〜5000円程度にはなってしまっていたのだが、ここらではそれ以下の支払いで済んでしまうことも多い(さすがに「ながほり」はもっとするが)。また日曜日に営業して定休日を平日にしているところが多いのも好都合だ。
ということで、また客人の来訪を待ちわびている。近所まで来た際には是非ご連絡を!
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