2011年 05月 25日
美味しいコーヒータイムのために

私の淹れるコーヒーが美味しい、らしい。フレンチ系や炭焼きの深煎りの豆を自己流に濃く淹れているのだけなのだが、これが日々好評。わざわざコーヒーを飲むだけのためにウチに来る若者たちがいるくらいなのだ。手料理の中では、恐らくサラダとパスタの次くらいに褒められているのではないだろうか。
昔は親友が丁寧に煎った豆を買っていた。今はそれもできなくなったので、取りあえず近所の店(自宅から徒歩2分)の豆を使っている。多分、淹れる直前の豆の挽き加減などの具合がいいのだろう。
そう思っていたら長年使っていたコーヒーミルが数週間前に壊れた。徹底的に清掃し分解して調べたが、故障原因は不明。どうやらモーターが逝ってしまったようだ。この2代目、10年以上使っていたので、まあ往生か。
さて3代目。奮発して、ネットでも一押しのカリタの Nice Cut Mill を買ってみた。これは豆を均等に挽き、細挽きから粗挽きまで15段階の調整ができる優れもの。最大の特徴は歯が低速回転することで、そのため豆には熱が伝わらず、ストレスを与えない分だけコーヒーが美味しくなるということだ。コーヒーミルとしては一般向けの最上位機器らしい。昨年買った曲げワッパのおひつと同様、本当に良いものだけを手元に置くよう生活環境の改善を目指しているので、その考えに沿った買い物と言えるだろう。
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そういえばドミニック・ローホーの『シンプルに暮らす』にも同じことが書かれていた。私にとってもレコードや本も自分が本当に必要とするものだけを所有することがひとつの目標。今はなるべく多くの人たちがそうした暮らし方を目指すべき時代だとも思う。
ただしこの本に書かれていることは、結局ひとつ。「食べ過ぎるな」ということだけ。当たり前にことしか書かれていないので、実に久方ぶりに退屈な読書だった。が、当たり前のことだけが書かれている良さも感じられた。
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さて、そのミルが先日21日に届いた。ここからが問題で、一番良いミルを買っただけで安心はできない。と言うのも、何年か前に電気炊飯器を IH に替えた途端に(それも高評価のものに)メシが美味しくなくなった経験があるから。それ以前に使っていた20年モノで炊いた方が美味しく感じられるほどだった。いまだ理想的な味にならないので、土鍋に替えたいとさえ思っている。
新しい豆を買って挽いて飲んだ一杯目の印象。確かに角が取れて柔らかい口当たりになった。けど、まだ好みの味ではないな。
まあどんなものでも使いこなし方次第なのだろう。早く癖を掴んで、美味しいコーヒーを味わえるようにしたい。また客人たちを気持ちよく迎えられるように。
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