2011年 06月 05日
Manu Theron / Lo Cor de la Plana (2)
・演奏されたのは以下の7曲。
Lo Cor de la Plana
(1) 'Adieu siatz Senher Pere こんにちはピエール様'
(2) 'Nau Gojatas 9人娘'
(3) 'La noviota 花嫁'
Gacha Empega + 1
(4) 'Engambi 逃げ口上'
(5) 'Maria マリア'
Chin Na Na Poun
(6) 'Au Cabaron 小さな小屋で'
Lo Cor de la Plana
(7) 'Lena-ti dau mitan ここから出て行け'
・マニュ・テロンの3つのユニットを紹介。代表曲を網羅し、彼の豊かで個性的な音楽性をうまく紹介していた。選曲等から判断する限りディレクターはマニュたちの魅力を的確に理解していたと思う。とにかくマニュたちが日本のテレビで紹介されたのは画期的なことだと思う。
・その一方で MC たち3人が噂通り酷かった。的外れなことや間違ったことばかり語っていて、聞いていて混乱する。何も分かっていないことがバレバレ。これは出演者たちの責任ではなく、事前の打ち込みがなされていないからだろう。
・ライブでハイライトをなす曲であり、皆踊り狂うのは 'La noviota'。もちろん個人的にも一番好きなナンバー。
・マニュの音楽を聴いていると、生音の素晴らしさについて考えさせられる。特に Lo Cor de la Plana は、低域(足踏み)〜 中域(声) 〜 高域(パーカッション)の各音域の音が広帯域に繋がっていて気持ちいい。
・だが、実際のライブの音の心地よさには遥かに及ばない(正直、録音/テレビの限界を感じた)。空間に3次元的に拡散+反響する音の感動的な美しさは多くの人たちに体感してほしい。だからこそ彼らの来日公演を待ち望んでいるのだ。実際、昨年来日したア・フィレッタ A Filetta よりは数倍素晴らしく、また楽しいライブだと思う。
・自分がマルセイユの音に惹かれる理由のひとつが肉声にあることを再認識。Manu も Sam もマッシリア・サウンド・システムの Papet J と Tatou も、彼らの声には惚れ込んでいる。
・元 Dupain の Sam は直に会ってみると、意外にも明るくユーモラスで親しみやすい。そんな一旦も伝わったのではないだろうか。それより、彼までが登場し、Gacha Empega の曲を歌ったのには驚いた。
・ベンディールやダフといったハンドドラムの音の魅力を味わい、その魅力もたっぷり感じられた。昔、THE BOOM の宮沢和史さんと一緒にブラジルに行き、リオの楽器店で楽器を物色した際、「パンデイロひとつあると便利ですよ」と薦められたことを思い出す。たしかに何かハンドドラムがひとつあると、手軽にどこでも誰かと一緒に盛り上がれる。
・マルセイユに行く度に、番組でも紹介されていた Plana 地区のようなエリアを歩き回っている。MC のひとりは「やばそう」と言っていたけれど、自分は懐かしく観ていた。楽しいことが多かったので、また行きたいな。
・番組を観て、おやっ、と思ったのは Lo Cor de la Plana のメンバーが5人だったこと。06年にマルセイユで会ったときには6人だったのに、09年の台北では5人だったので、マニュに尋ねると「悪性インフルエンザ(だったかな?)にかかって来られなくなった」と答えた。確認してみるとファースト・アルバムのクレジットも5人だったので、本来の形に戻しただけのことなのかも知れない。
・突然記憶に蘇った思い出。06年の Fiesta des Suds でのこと。マニュにインタビューするためにバックステージに入っていったら、5人の男がずらっと並んでいて「こんにちは。ボクがマニュ・テロンです。」とひとりずつ挨拶してくる。しかし彼らはサイドの5人で、その中にマニュはいなかった。マルセイユの人たちって、本当にフレンドリー。番組の中で「日本人を歓迎する」みたいなことを語っていたけれど、あの発言は本当だと思う。
(ざっと書いてみました。後でもう少し書き加えます。)
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