2011年 06月 10日
"Afro Latin Via Dakar" (1)

ここしばらくは特段の理由もなく、なるべく毎日何かをブログにアップするようにしている。内容は、音楽、読書、旅、食事と酒、などと無方針。思うところあって2年前に政治的な意見は書かないようになった。一方で、震災/原発事故に関することを書き始めてからはアクセスがかなり伸びたが、果たしてそうしたものを読みたいと思われているのかどうかは分からない。
近頃書いたもの、あるいはウェブサイトを開設してからアップした内容を思い起こしてみると、結局は自分が好きないくつかについて同じことを繰り返し綴っているにすぎないのではないだろうか。それも最近ほどその範囲が狭まってきたようにも思う。
正直なところ、福島で原発が爆発して以降、毎日24時間それについて考え続けていて、読書には集中できないし、新しい音楽を探す余裕もないし、楽しい旅のプランを練る気分にもなかなかなれない。だが、制約が強い分だけ自分が本当に愛しているものに意識を集中できるようになれるのかも知れない。少なくともそうなっていくはずだと考えている。
昨年来隔週で小旅行する目標を立てていたのだが、それもさっぱり実現できていない。それでも先月は出張含めてあちこち初めての土地を訪れることができた。そこで再発見したのは、やはり自分はビジュアル志向の人間であるということだった。音楽を含めた音や、小説などの書物よりも、眼に映るものへの興味や関心が強いようだ。展覧会に足を運ぶのは億劫だし、写真音痴だし、映画やテレビはあまり見ない。それでも、美術作品を見ることも、豊かな自然を見つめるもの、触感も含めて紙や布を眼で愛でるのも好きだ。石垣と西表の海中の美しさ、丹波や福島の森の緑の深さも頭から離れない。
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前置きが長くなった。ここ数週間ほとんど "Afro Latin Via Dakar" しか聴いていない。今はこれがあるだけで満足。本当に気持ちがいい。語りたいこともたくさん浮かぶ。そうした音楽がそばにあるのは、本当に幸せなことだと思う。
数週間前からこの CD について書くつもりだったのだが、初回は前置きだけで終了。だけど、これも書き始めると長くなりそうだな。
(続く)
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ここまで書いてアップした瞬間に World Circuit が Orchestra Baobab の25分に及ぶビデオクリップを YouTube に公開した(これは "Specialist in all Styles" のリリース時に日本の Warner 経由で World Circuit から送られてきたもの)。これもセレンピディティ?
・ Orchestra Baobab - Specialist in all Styles
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