2011年 08月 21日
SUKIYAKI TOUR 2011 (11) : Day 3 - part III
各人が持ち寄った曲とアイディアを核に、それをセッションを通じて実験的に膨らませていったような歌と演奏。序盤は様々なヴォイス・パフォーマンスを披露。フェルナンドを除く3人が頬を叩いて多様なサウンドを聞かせたり、ホーミーを重唱したり、さらにそれらをループさせていく。途中からは、アルコや携帯扇風機でギターを弾いたり、ペンチで親指ピアノを叩いたり、チューブやヤスリなども持ち出して、視覚的にも楽しい音の玉手箱といった様相。アドリブ的に音を探っているときには、アルゼンチン音響派をちょっと連想させるところもあった。静かな演奏から次第に音圧を上げて盛り上げていく構成もよかった。
フェルナンドのテーブル。
2日前のフローラルステージで短いパフォーマンスに触れただけで、彼らについては何ら予備知識がなかったことも幸いしてか、かなり面白く聴けた。メンバーが多い分、各人の役割が分かりにくかった昨年スキヤキ時点での SUKIAFRICA(チウォニソやチャン・ジェヒョがいる意味が薄かったと思う)よりも良かったと個人的には感じた。このまま続けて、レコード1枚作るところ進んでみたらどうだろうとも…。
何と言っても嬉しかったのは、サカキマンゴーの新曲 'Small' を早くもライブで聴けたこと。これは彼の最新作 "OI!LIMBA"(本日 9/4発売!)のラストに収録されている曲で、最初に聴いた瞬間から虜になってしまった、切なくも暖かい名曲。年末に「今年の1曲」を考えたとしたら、きっとこの 'Small' を選んでいるんじゃないだろうか。このスキヤキでのステージも見事な絶唱だった。
(2011.09.04 記)
(続く)
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