2011年 10月 31日
◇◇◇ 2011年10月の読書 ◇◇◇
108) 辺見 庸『水の透視画法』
109) トマス・ピンチョン『競売ナンバー49の叫び』
110) 中山康樹『ジャズ・ヒップホップ・マイルス』
111) サルバドール・プラセンシア『紙の民』
112) アガサ・クリスティー『そして誰もいなくなった』(早川・新訳版)
113) ウラジミール・ナボコフ『ロリータ』(若島正 新訳版)
114) 長谷川町蔵+大和田俊之『文化系のためのヒップホップ入門』
115) 山村 修『増補 遅読のすすめ』
116) ジョナサン・サフラン・フォア『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』
117) 日本香辛料研究会『スパイスなんでも小事典 おいしくて体によい使い方』
今月読了した11冊。先月までとは一転して、なぜか海外小説の名作や話題作が多くなった。読み始めた専門書や資料本の類がどれも思うように進まないものだから、小説に逃れる気持ちが強かったのだろうか。
そうした資料性の強い本や今月読んだ小説(もちろんクリスティーだけは除く)はじっくり読まなくては分からないものばかりなので、毎夜、音楽は聴かず、酒もなるべく控えて読む時間が長くなった。そのおかげで外呑みする機会がいよいよ少なくなってしまったことは反省点。
じっくり読んだとは言え、ピンチョンなどは時間をかけても理解できないだろう部分が多く、そのようなところは割合普通のスピードで読み進めた(とは、すでに書いたかな?)。107) 109) 111) 113) 116) は繰り返し読まないと分からない作品なのだろうと思う。また 112) は読み終えて種明かしが済んだ途端に最初から読み返したくなるところも、名作たらせているのだろう。
読後感をまだ書いていない 116) は英語版と日本版で図版を比較して「そうするか」と面白く感じたり、少し疑問に思ったりした箇所がいくつか。117) で初めて知ったスパイスの基本的ことがらも多かった。
(2011.11.05 記)
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