2011年 10月 07日
Sakaki Mango & Limba Train Sound System : Live in Osaka
21時頃にスタートして2時間弱、久し振りに聴くリンバ・ロックをたっぷり堪能(ここ2年くらいはサカキマンゴーのソロ・ライブを観る機会が続いていた)。"oi!limba" の曲の拡張版/アレンジ版を次々と披露。演奏しなかったのは 'Acholi Woman' くらいだっただろうか(この曲はウガンダの親指ピアノであるルケメの多重録音なので、ライブでの再現は断念、と勝手に解釈)。
リンバ/ンビーラ+ベース+ドラムスというミニマルな編成なので、聴いていて連想するのはロック・トリオの数々。例えば、クリームだとか、ジミヘンだとか。実際マンゴーさんたちが目指しているのも、親指ピアノを中心とした新しいロックだろう。ただし、ギター中心のロック・トリオではドラムとベースのリズムに乗ってギターが自在に奏でられて音のストリームが生まれることが多いのに対して、LTSS の場合は3者の音の描くフレームが共鳴し、それがループする、といったイメージで、それが快感をもたらしているのではないだろうか。
もちろん、まず親指ピアノの音に耳が向くのだけれど、曲によってCDとライブとで音色がほぼ同じだったり、全く異なって聴こえたりするのが面白い。恐らくはどの曲も、CDでもライブでも同じ楽器を使っているはずなので(でないと調律が大変。今回も曲ごとに8台以上使い分けていた)、それだけCDの音が作り込まれたものかということが窺われる。
今回最も感じたのは、サカキマンゴーさんの歌が格段に良くなっているということ。前作か前々作の感想を書いた際、「清潔感のある声」なことが良くもあり物足りなくもある、といったニュアンスのことを綴った記憶がある。"oi!limba" では(そして今回のライブでも)曲ごとに声色や歌い口をこれまで以上に変えているようなのだが、それが全然作為的ではなく、反対にとても自然体で歌っているように感じられた。とりわけ鹿児島弁?の心地よさったら、どげーなもんでしょな♪
(そういえば、Twitter でどなたかが「井上陽水みたい」と書いているのを読んで、なるほどと思った。)
マンゴーさんばかりでなく、メンバーみんなが自然体で演奏を楽しんでいることがオーディエンスにも伝わるライブ。自分も新作の音をたっぷり脳内に埋めつけてきたので、ライブでの味付け具合も楽しめた。ただ、'Small' だけはロック・アレンジの絶唱よりもマンゴーひとりでの激唱ヴァージョンで聴きたかったかな(ならば CD を聴けばいいということなのだろうが)。
(他にもいろいろ思うところはあったし、新作のレビューすらまだ書いていないのだが、取りあえずの感想のざっくりしたメモということで…。)
(10/10 追記&修正)
(10/11 修正)
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