2011年 11月 13日
読書メモ:カズオ・イシグロ
結局先週は7日間で小説7作(6冊+1)を読破。再読を始めたカズオ・イシグロがあまりに面白いものだから読書に夢中になってしまった。朝は5時か6時頃に目覚めてまず読書。仕事や外呑みから帰宅してからも深夜まで読書(先週は他に和辻哲郎なども読んでいた)。
カズオ・イシグロの再読に全然取りかかれないので、来年に先送りか、読み始められたとしても月に1〜2冊程度だろうと思っていたのに、『遠い山なみの光』、『浮世の画家』、『日の名残り』と3作目まで一気に進んでしまったのは想定外の展開となっている。
今回は初読時よりもじっくり精読しているからなのか、どの作品もこれほど深い小説だったか、イシグロはこんなに凄い小説家だったのかと、感動に近いものを抱いている。
このまま4作目『充たされざる者』に進む前に小休止して、昨晩は映画『日の名残り Remains of the Day』を観てみた。語りのスタイルを取っていないので、間や余白のような部分が削がれてしまって、当然のことながら原作のある映画はその原作を読む方がいいなと感じた。
この映画の特典映像ではカズオ・イシグロのインタビューも幾度か出てくる。語っていることのひとつは歴史。そのあたりについても考えている。
さて『充たされざる者』、前回読んだ時はかなり辛い思いをしたので、この作品だけはパスしようかと迷っていて。が、取りあえず今日から読み始めることに。独特な仕掛けがもう分かっているので、難なく進んでいるだが、文庫本で1000ページ近くある。さて読み終えるのに何日かかるだろうか。
/初日 〜P.150
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