2011年 12月 31日
◇◇◇ 2011年12月の読書 ◇◇◇
129) 高田 郁『八朔の雪―みをつくし料理帖』
130) イワサキチエ+丹保美紀『マレー半島 美しきプラナカンの世界』
131) マーク・ボイル『ぼくはお金を使わずに生きることにした』
132) 辺見 庸『眼の海』
133) 石井光太『遺体 震災、津波の果てに』
134) ダニー・ラファリエール『ハイチ震災日記 私のまわりのすべてが揺れる』
135) 今福龍太『増補版 クレオール主義』
136) 佐々木敦『未知との遭遇 無限のセカイと有限のワタシ』
137) 瀧本哲史『武器としての決断思考』
今月読了したのも、またまたまたまた10冊。そう決めている訳でもないので、これは偶然が半分、そしてこれくらいの数が自分にとって適量ということなのだろうか。
130) 以降は「これからのために」という目的や意識を持って読み、いろいろ刺激を受けたのだけれど、136) はとても興味深い指摘がある一方で主論には頷ききれず、137) にはかなりがっかりだった(あくまで個人的感想)。まあそれは措くとして、とにかく今月は 133) の凄さと深さと暖かみに尽きる!
特段理由もなく今年も読了した本をメモしてきた。昨年がちょうど100冊だったので、今年は若干増えた。それだけ読みやすい本が多かったのだろう。アフリカ関連や文化人類学、音楽、工芸などの資料性の高い書籍で読み終えていないものが山積していることが気になっている。どうしても楽をしがちだ。
今年を振り返ってみて刺激的だったことは、村上春樹の全長篇小説(『1Q84』を除く)の再読、カズオイシグロの全小説の再読、谷崎潤一郎の再読、全集が刊行中のピンチョンの小説、石牟礼道子『苦海浄土』、これらの読書体験だった。
彼ら5人を読むことに相当な時間を費やしたため、その分、新作の類の読了数は少なかったはずだ。そのため圧倒的な作品に新たに出会った印象は例年ほどではない。
そのようなことを考えながら、今年の10冊を選んでみたところ(ブログにリストアップしておいたのは便利だった)、一発ですんなり決まってしまった。後で公開してみようと思います。
(2011.12.30記 今年はまだ1日残っているが、少し早めにアップ)
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