2012年 02月 06日
Penang 2011/2012 - (18) : Durian Heaven
さて、今回ペナンでは屋台でもレストランでもローカルフーズをたっぷり食べることができて、アジア飯大好きな自分としては大いに満足。ただし想像を超えるほどのものではなかったかなといった印象も受けた。
屋台メシを食べての感想「 (1) 個性的な味と (2) 多彩な味を (3) 手軽に (4) 安く (5) 素早く食べられる」といったことは、プラナカンのニョニャ料理に対しても感じた。工夫の凝らされた料理の数々をさほど待つことなく食べられる。もちろん屋台の料理と比較したら、遥かに手の込んだ芸術品のようなものであることは理解しているけれど、とにかく手軽さを強く感じた。実際今度はどれほどの有名店でも予約は不要、それどころかテーブルが半分以上埋まっていた記憶すらない。何か食べたいなと思ったら、どこの店でもすぐに座れて美味しい料理でおなかを満足させられる、この手軽さがいい。
その一方で感動は少なかった。オリジナリティー溢れる料理の数多さは大したものだと思うのだけれど、さほど広くないエリアで滋養された地方食のもつある種の限界のようなものも感じた。例えば最高に美味しい中国料理(とくに四川料理)やタイ料理のようにガツンと来るものがなかった。例えば、バリのバビグリンやベトナム焼き肉なら何度でも食べたいと思うが、そこまでのものは少なかった(もっと言えば、イタリア料理や日本料理にはとても及ばない)。ファストフード的なものやスパイスを抑えた料理、穏やかな味付けのものが多かったので、比較することに無理があるのだろうけれど。
事前リサーチでは、ガイドブック、ネットランキング、個人ブログ、友人や知人の評価で上位に挙ってくる屋台や店はほとんど一致していた。それらを重点的にまわってみたので、さほどハズレはなかっただろう。それでも少しばかり物足りなく思ったのは、大人数でガッツリ食べる機会がなかったことせいもあるのだろうか? マレーシア/ペナンに来たのは初めてだったので、もしかするとペナン料理の真髄にはまだまだ触れていないのかも知れない。
(料理の種類の豊富さはホテルで朝食を食べる時にも感じた。ビュッフェには、ヨーロピアン、中華、飲茶、マレー、インド、などなどの料理がずらりと並び、チャークエイティアオなどの定番マレー料理なら毎日、日によってはホッケンミーなどもその場で拵えてくれる。さすがは文化の交流点。同じホテルに1週間いたのに、朝食は全く飽きることがなかった。)
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ペナンに来て最も残念だったのは、乾期のためにフルーツがさっぱりだったこと。好物のパパイアはまずまずの味だったけれど、ジャックフルーツは全然甘みがなく、スターフルーツも食べられるような味ではなかった。それよりガッカリさせられたのは、行く前にも到着してからも「ドリアンはないよ」と言われたこと。これでペナン旅行の楽しみは半減?
ペナン島中南部のバリク・プラウ Balik Pulau は近くでドリアンがたくさん取れるような気配だった。ドリアンのメッカのような雰囲気があって、道ばたでも売られている。だけどこれはタイからの輸入品だと聞かされた。
泊まったマリホムの従業員からは「1日3食ドリアンでもいい」だとか「ペナンにはドリアンが何種類もある」だとか聞かされると、ついつい欲求不満にもなってしまう。それでもジョージタウンの街中を散策すると時々ドリアンの屋台が見つかった。
ドリアンの尻から匂いを嗅ぐと何ともいい臭み。ピース買いして屋台の脇でさっそくかぶりつく。う〜ん、天国じゃー !!!
買ってホテルの部屋までもって帰りたいところだが、それはルール違反(部屋に匂いが移ったら賠償を求められる可能性がある)。匂いが漏れないような密封容器に入れて持ってけとも言われたのだけれど、後ろ髪引かれる思い出断念。
スーパーやガーニーのモールの店ではドリアンを使ったお菓子が数えきれないくらい売られている。こんな光景は初めてみた。やっぱりペナンはドリアンでも有名なんだな。だけどこうしたドリアンの菓子が美味しくないことは知っているので、
全てパス。唯一食べてみたのは、ドリアンのクレープ(っぽいもの)。ドリアンを生のまま包んでいるので、ドリアンをそのまま食べるのと大差ない。モールの地下の店で2種買ってみたらどちらももちもちしたドリアンの味がしっかり楽しめて満足できた。
(苦手な人が多いようだけれど、私はパクチーも大好き! フォーやベトナム焼き肉を食べるときにはサラダボウルに山盛り頼んだことがあるほどのパクチー狂い。東南アジアでは新鮮なパクチーをいくらでも食べられて幸せだ。トップの写真のように、何でもない料理でもパクチーがさりげなく添えらているだけで嬉しくなってしまう。)
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ペナンで食べて美味しかったものトップ3を考えてみた。
1. ドリアン!
2. モヒンガー(マリホムで出されたビルマの麺料理)
3. ナシ・ウラム(プル・ルマのニョニャ料理)
もちろん何度か食べたラクサやホッケンミーはここに来なけりゃ食べられない味だし、プル・ルマなどではもっと別のメニューにもトライしてみたかった。機会があればペナンに再訪してみたいけれど、次回来るなら絶対雨期。 いつか6月頃に、ドリアンを食べにぶらっと来てみようかな?
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