2012年 02月 13日
P. Ramlee "Terunggul"
でも自身が興味のあるのはテレサよりもラムリー。ということで、ラムリーのCDに関する追加情報です。
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ペナン滞在記の中では「P・ラムリーのCDを見かけない」と書いたが、調べてみると数年おきに様々なコンピレーションが発売されてきたようだ。それらの中で個人的に気になったのは "Terunggul" という 2008年に EMI Malaysia からリリースされた4枚組CD。
日本でラムリーについて認識が高まったのは、シーラ・マジッドが "Legenda" (1990年) をリリースしたことによる影響が大きく、その翌91年に出た3枚セットのアンソロジー "Siri Kenangan Abadi Vol.I 〜 III" や、そこからさらにコンパイルしたボンバ版 "Legenda Malaysia" でラムリーのオリジナルを聴いた人が多かったのではないだろうか。
"Terunggul" には60曲収録されていて、"Siri Kenangan Abadi" の全54曲よりも多い。従って計算では重複しない曲が6トラック以上あることになる。実際聴いてみると、まずシーラ・マジッドも "Legenda" で取り上げたポップな 'Bunyi Guitar' と美メロの 'Engkau Laksana Bulan' が "Terunggul" にだけ収録されている。また Disc 3 の楽しいマンボ2曲(Tr.1, 15)もこれまでに聴いた記憶がない。Disc 3の Tr.7 と 8、それに Disc 4 の多くの曲も個人的には初めて聴いたように思う。
こうしてラムリーの録音をまとめて聴くと、作品の幅が実に広いことがわかる。ノスタルジックな曲あり、エレキギターのロックナンバーあり、まるで日本のムード歌謡みたいな曲まであって、何度繰り返し聴いても飽きない。
解説等がないのは残念だけれど、価格も安いので、マレーシア音楽ファンにはお薦めのコンピレーションだと思う(私がオーダーしたのはアメリカの某店で、販売価格は約1500円、送料を入れても1900円程度だった)。
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