2012年 07月 11日
Forest Beat:森から森へ
(友人たちへの挨拶にかえて)
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住まいは広さと間取りも重要だけれど、明るいことと、静かなことと、風通しがいいことも、ほとんど絶対条件。函館、横浜、大阪と、閑静なエリアにあるマンションの上層階/南向きで、見晴らしのよいところばかり探して住んでいた(大阪だけは西向きだったが、隣が小学校のグラウンドだったので、日当りも見通しも最高だった)。
今回も相当に苦労した結果、採光、静けさ、風通しのいずれにも十分満足できる部屋に出会うことができた。住宅街の高台にある低層マンションの最上階/南向きなので、日差しは十分だし、とにかく静か。まるで近隣には誰もいないのではないかと思うほど。
入居してから気がついたのだが、南方正面には道をはさんで神社が隣接しており、そこの森が豊かな緑を茂らせている。これならベランダの先に高層建築が建つ可能性はほぼ皆無で、見通し良い眺望をずっと楽しめそうだ。





この神社、早速早朝や夕刻に散策を楽しんでいる。なんともいい空間だ。
ここの小さな森というか樹々は、早朝とても賑やか。午前4時半頃から様々な鳥たちが順に囁き始めて、ちょっと騒々しいくらいにもなる。だけど、この響きがとても心地よいんだな。鳴く鳥の種類が徐々に変化していって、まるで音のグラデーションを描いているかのよう。ちょっと聞き憶えのない声も混じっていることにも耳が惹かれたりも。周辺は本当に静かなのだけれど、鳥たちのさえずりは1日を通して楽しめる。そのような訳で、わざわざ音楽を流してこの静けさを乱す?のが勿体なくなることもしばしば。
(諸事情があって当面は本やレコードを自由に買える余裕がなくなってしまった。なので今年後半は極力、本もCDも買わないつもり。幸い隣には大きな図書館があるので、ここで借りて読んだり、昔読んだ本を読み返したりしたいと考えている。部屋のレイアウトも、買い集めたジャズのアナログ盤をじっくり聴き返そうというコンセプトで整理を続けている。)
さすがに寝不足気味にもなりそうだけれど、自然の音で目覚めるというのは幸せなことだと思う。なるべく朝型生活を心がけることにしよう。これは、なんだか「森の音」好きがもたらした巡り合わせかのよう。
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今度の住まいには数名程度であれば泊まっていただくことも可能です。「新・酒乱院」(New Shuranin)にどうぞお越し下さい。お待ちしております。
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