2012年 08月 04日
New Discs
昨日3日は Tower Records で新譜のチェック。それから El Sur へ。ここにお邪魔するのはおよそ3ヶ月半振りだったかも知れない。
(すぐに呑みに出て打ち合わせした話は割愛/ちょっとだけツイート)
購入したのは7枚/組。Wolfgang Dauner だとか Vijay Iyer だとか Viviane だとか Oneira だとか、以前から興味のあったアーティストのものが中心になってしまう。相変らず情報を追う暇も音楽をゆっくり聴く余裕もなかなかとれないでいるので、まあ仕方ないな(Viviane が新譜を出していることも、Oneira のセカンドが出て、それが日本盤になっていたことも知らなかった。ここ数年フランスのレコ店に行っていないからなぁ)。
レゲエ本の何を読んでも「ジャマイカのダブプレートは米国南部のSP盤に影響を受けて生まれた」ようなことが書かれているけれど、それらが具体的にはどんなトラックだったのかに興味があった。なので、収録曲が実際どの程度聞かれていたのか分からないものの、"Jamaica Selects Jump Blues Strictly For You : Jamaican Sound System Classics 1944-1960" 3CD の編集方針は面白いと思って買ってみた。
基本的にアナログ盤を持っているものは CD化されてもなるべく買わないことにしている。けれど、Wolfgang Douner Trio の "Dream Talk" (1964) は L+R盤LPよりも、ピアノのタッチもベースの太さもリムショットの粒だちも断然良くなっている。最近ちょこちょこ欧州ジャズのリイシュー盤を買っているところ。同じ Dauner が参加している Joki Freund の "Jogi Jazz" も CDで聴き直したくなってしまった。
Viviane N'Dour の最新作 "Wuy Yaayooy" は、か細い印象だった彼女の歌がぐっと良くなっている感じ。バンドサウンドもライブの音に近くていい。だけどダカールのチョサンで観たときは、もっと良かったんだよなぁ。それに較べると、やや硬いというか、エッジが立ちすぎというか、金属的というか。
このアルバムを聴いて「おやっ!」と思ったのは、Pape Thiopet と共演している6トラック目の 'Boom Bye Bye'。終盤 'Ale Samba' のフレーズをリフレインしている。'Ale Samba' は Youssou N'Dour & Le Super Etoile de Dakar のカセット "Vol.12 : JAMM - LA PAIX" に収録されている大名曲。"Vol.12 : JAMM - LA PAIX" は Youssou の全アルバムの中でも一番好き。その中でもこの 'Ale Samba' が特に気に入っているので、Viviane がこうして再び取り上げてくれたことは嬉しい。Youssou と Ouzin N'Diaye の共作で、2人一緒に歌っている(というより、Youssou を脇に従えて Ouzin がリード・ヴォーカルを担っている感じ)。
"Vol.12 : JAMM - LA PAIX" は本当に好きで、ここ四半世紀絶えず聴き続けている数少ない作品のひとつ。ただ昔から疑問だったのは、'Ale Samba' などの素晴らしい曲をスタジオ録音しなかったこと。"Vol.12 : JAMM - LA PAIX" はセネガルでのライブ一発録音なのです。それだけ "Vol.12" の完成度が高いという証拠だと言える? だったら、せめてCD化して欲しい。絶対的にそれだけの価値がある、と断言。
♪
今の円高をフルに活用しよう!ということでもないけれど、イギリス、フランスやアメリカにオーダーしていたCDが連日届いている。アフリカ音楽にもいいアルバムが多いので、じっくり聴いてレビューしてみたいところ。でも、毎晩ロンドン・オリンピックをついつい観戦してしまい、気がつけば深夜2時3時。今はオリンピックを楽しむことが優先かな(一方で6時台に起きる朝型生活も継続しているので、かなり寝不足…)。
(Amazon.uk を多く利用しているが、例えば Feist "Metals" が3ポンド、Jack White "Blunderbuss" が5ポンドと、まるでウソのような価格。アフリカものも概ね10ポンド以下で買っている。こうした状況に思うところや危惧していることも多々あるのですが…。)
♪
♪
♪