2012年 09月 04日
Sukiyaki Tokyo 2012 : Pernett
まさかペルネットのライブを日本で観られるとは! このことはこの半年の間ずっと思い続けてきた。彼のサウンドに初めて触れたのはファースト・アルバム "ARBOL" を聴いてのこと。コロンビアのクンビアをベースにスペイシーなシンセの音をふんだんに混ぜ込んだ音楽、その独特な楽しさの虜になってしまうまで一気のことだった。"ARBOL" は確か3年前の年間ベストの1位に選んだほどだった。
なので、この春(4月にスペインに行っている頃だったはず)にスキヤキ・ミーツ・ザ・ワールドが彼を招聘すると発表したときは、大驚喜。いやそれ以前に、突然のことで驚き半分、日本に呼ぶにはマイナー過ぎやしないかという不安が半分。いやいや、さすがはスキヤキだと褒め讃えるべきだったのだろう。
今年も富山県南砺市福野に馳せ参じるべくヘリオスの側のホテルを予約。8月になるのをずっと心待ちにしていた。だけれど、結局は断念することに。時間にも予算にも限度があるので、すべての希望を叶えるのは無理。やっぱり何かを諦めるしかなく、3年連続でのスキヤキ参加は見送った。
その分だけ公演日が待ち遠しかったスキヤキ・トーキョーでのペルネットのステージ。
8月30日、今夜も何とか仕事を早めに切り上げて、渋谷クアトロへ。ペルネットのCDとTシャツを販売しているアオラ・コーポレーションの高橋ご夫妻と挨拶・雑談などした後、場内へ。フロアは大石始さんのDJを前に在日コロンビアン?たちのダンスですでに賑わっている。
昨晩のグナワ・ディフュージョンと同様、風邪で体調よくないのに、ずっと呑みながら踊っていたので、詳しいことまで思い出して書くことは不可能(だけど、踊って汗かくと体調はかなりよくなるんだよなぁ)。
簡単に言ってしまうと、CDで聴くのと同様なフォルクローレとクンビアとデジタルサウンドがミックスされた、とてもユニークな極上のダンスミュージック。時に伝統楽器のガイタ(笛)も駆使し、チープなゲームミュージックっぽかったり Steely Dan のように聴こえたりするキーボードのふんだんに混ぜ込んでいる。ヴォコーダーも多用していて、写真でマイクが2本写っている右の方はロボ声用。だけれど、これらが全く違和感なく同居している。それでいてオリジナル。こんな面白いサウンドは滅多にない(バンドは4人編成だった)。とりわけ "ARBOL" からの曲はいいなぁ!
初めてペルネットのステージを観て、彼ってエンターテイナーだとつくづく思った。CDだと音痴なのか音が外れているのかどちらなのか分からない(意味は一緒か?)ヘナヘナした歌も、ステージではばっちり聴かせてしまう。なにより最高なのは、あの腰クネクネダンス。もう一緒になって踊るっきゃない!
多くの人たちが「ペルネットって、ホントにいい奴」と言っていた。確かにそうなんだろうな。ステージでも、サイン会でも、今が楽しくってしかたないといった気分が伝わってくる(彼の Tweet を見ても全く同様)。そういえば、みんなペルネットのことを「ペルちゃん」と呼んでいた。彼が誰からも愛されていた証拠。
今回ペルネットを日本に呼んで下さった皆さんにはとても感謝しています。こんなステージを見せられるとやっぱりヘリオスにも行ければよかったという後悔も蘇る。ペルネット、ホントにいい。だから、もっと多くの人に聴きにきて欲しかったし、近いうちにまた日本に来て欲しいとも思う。
来年のスキヤキ・ミーツ・ザ・ワールドは 8/23〜8/25 に開催予定。さて誰を呼ぶのだろうか。楽しみです!(カウシキでもペルネットでもいいよ! って誰に言っているのか?)
"ARBOL"、"EL MAGO" に続く3作目 "The Caribbean Computer" がリリースされたので、早速会場で買ってペルネットにサインしてもらった。このアルバム、つい先日 "EL MAGO" が発売になったばかりだし、スキヤキ・スティール・オーケストラ(スキヤキのスティールパン・オーケストラ)も1曲参加しているので、来日に合わせた企画盤かと思った。ところが聴いてみると、バラエティー豊かな内容で、いいトラックが揃っている。聞くと録りためていた曲を収録したものだという。現時点では日本だけでのリリースなのだが、これらの楽曲はコロンビア他でも発表されることだろう。
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(今夜は Bar El Sur で一杯ごちそうになりながら、最近の情報をいろいろうかがう。面白いネタや楽しみな話ばかりだった。/ 相変らず呑んで頭が冴えないときだけ時間つぶしに書いているブログなので、中味も冴えないことはまあご容赦を。)
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