2013年 01月 21日
New Ethiopian Sounds
今、エチオピアが来ている!?
いやいや、このところエチオピア音楽への注目度が再び高まっている印象あり。昨年2012年は気に入った新作が(リイシューも)余りに少なくて「アフリカ音楽のベスト10」を選ぶという考えすら浮かばなかった。けれども、昨年リリースされたこの3枚はかなりいい。もし10枚決めるとしたら真っ先に選んでいたんじゃないかな。
・ Ukandanz "Yetchalal"
・ Debo Band "Debo Band"
・ Getatchew Mekuria & The Ex & Friends "Y'Anbessaw Tezeta"
実はまだ一度ずつくらいしか聴いていないのだけれど、いずれのグループもエチオピアンと非アフリカン(主に白人で、Debo は日本人女性の参加も話題になっている)の混成チームであり、彼らが各様に新しいエチオピアン・ミュージックを生み出すことにトライしていて、それがきちんと成功していることは感じられる。個人的に特に好きになったのは Ukandanz の荒ぶれたロック的な音。どこかで「エチオピアのフィッシュボーン」といったフレーズも目にしたが、確かにそのようなサウンドだ。
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何年か前に Either/Orchestra "Live in Addis" が高く評価されたことがあったが、これ個人的にはさっぱり面白いと思わなかった。2枚組だったので通して聴くのが苦痛だったくらい(今、聴き返したら印象が違っているのかもしれないが)。昨年マルセイユの Fiesta des Suds のフォトエリアでかぶりつきで(遂に!)観た Mulatu Astatke も、洗練されたジャズ寄りの音で、エチオ度が低く、正直物足りなかった(レポートまだ全然してないね)。
それらに対して Ukandanz は何とか機会を生み出してライブで聴きたいと思わせられるサウンドだ。Getatchew Mekuria も2CD の2枚目には 2004,09,11年のライブが収録されていて、痛烈でファンキーな音が楽しめる。
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Twitter や FB を見ているとエチオピア音楽関連のイベントが続いていて、どうやら日本国内でも注目度が高まっているようだ。1/26 には大阪で国立民族学博物館の川瀬慈助教によるエチオピア音楽について語る文化講座「熱狂エチオジャズ!」なんてものも企画されている。まだ大阪暮らしが続いていたら、これには絶対行きたいのけれど(残念ながら、当日は北海道にいる予定)。
・ アフリカ・カルチャー講座 in 大阪 『熱狂エチオジャズ!』
・ 文化講座:国立民族学博物館助教が語るエチオピアの音楽−−26日に中央公会堂/大阪
(ちなみに同日26日に東京では、森田潤さんと吉本秀純さんによる「DJから見たワールド系クラブ・ミュージックの変遷」が予定されています。)
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このメモも CD をじっくり聴いて書くべきなのだろう。けれど、その前にアジスアベバ行きのフライトについて調べることについつい時間を費やしている。今は旅のプランニングしている時が最も楽しいんだな(たとえ実現しなくても)。エチオピアにはもう10年以上行っていないこともあって、再訪問したい気持ちが強まっている。
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やっぱりエチオピア、来てるなぁー。Ukandanz は日本にも来て欲しい!
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