2013年 04月 17日
Bi Kidude R.I.P.
ザンジバルの伝説的歌手ビ・キドゥデさんが、今日自宅で亡くなったそう。かなりの高齢だったとは言え、残念です。
・ http://www.facebook.com/michael.baird.758
・ Bi Kidude Dead
・ BBC | Zanzibari singer Bi Kidude dies
(生年不詳なだけあって、一体いくつで亡くなったのかは分からず仕舞なのだろう。2度目の来日時には95歳と紹介され、ネットを検索すると108歳と書かれているものもあった。)
今は東アフリカの国タンザニアの一部となっているインド洋の島ザンジバル。そのイスラムの島(クイーンのヴォーカリストの生誕地と言った方が話は早いか?)を代表する音楽「ターラブ」と聞くと、潮風に乗って流れるようなストリングスを中心としたたおやかな調べを連想する。でも、ビ・キドゥデ姐さんの歌はもっと渋味が強いもの。彼女の歌を初めて聴いたとき既に、強烈な印象を受けたのだった。
2007年に(1991年に次いで)再来日したとき、渋谷のCCレモンホールで彼女のパフォーマンスをやっと観ることができた(歌以外にドラム演奏も)。もう歌を鑑賞するといった次元ではなくて(正直なところ音楽としては評価しにくいものだった)、ただただ圧倒されてしまった。
同時期、BBC がドキュメンタリーを制作し(DVD も発売され話題になった)、日本でも BS でサカキマンゴーさんがタンザニアを訪れ彼女との親交を深める様子も紹介された(マンゴーさんはビ・キドゥデのダンナさんになってしまった!?)。それらから感じられたのは、ユーモラスな側面も持った彼女の人柄。
彼女ほどの個性を持った音楽家はもう出て来ないかもしれない。いろいろ楽しませていただきました。でも、彼女が元気でいるうちに、一度ザンジバルに行ってみたかったなぁ。
どうぞ安らかに…。
アルバムとしては 1998年にRetroAfric から出た最初のソロが一番好き。今夜はこれを聴きつつ、彼女を偲んでいます。
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(追記)
ネットを検索すると、マイケル・ベアード以外にも一緒に撮った写真がたくさんアップされていて、彼女は誰からも愛されていたことが伝わってきます。
プランクトンのサイトにあるこの記事も貴重なインタビュー。
・ ターラブの女王「ビ・キドゥデ」インタビュー
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