2013年 05月 19日
New Disc : "Zambia Roadside 2" (Photo of Luba people)

SWP からの最新作 "Zambia Roadside 2"、その国内盤が本日アオラコーポレションから発売。日本語解説を書きました。
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この CD の日本での発売が決まりライナー執筆の依頼を受けたとき、内容が良いので国内盤のリリースは好ましいことだと思った。そのとき同時に頭の中をよぎったのは「でも "Zambia Roadside 1" は国内盤が出なかったんだよなぁ」ということ。ところがネットで検索してみると、同じアオラからその国内盤が配給されていた。しかもライナーを書いたのは自分自身。全く忘れていた! 記憶っていい加減だな。このシリーズの1枚目のライナーを書いていたのであれば、今回も引き受けるべきだろう。なにより SWP の CD は自分が最初に日本へのインポートを始めたので、このレーベルを日本に紹介した縁というか、巡り会いというか、責任みたいなものは常々感じている。
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日本盤ライナーノートの冒頭で、ある本の中の写真について触れた。取り上げた本というのは、この "Zaire 1938|39" という写真集。

そして、肝心の写真そのものはライナー稿に載せていないので、ここで1枚取り上げてみよう(著作権保護期間は経過しているはず)。

"Zambia Roadside" の今度の続編にはシリンバという木琴や太鼓による演奏が多い。このシリンバ、どうやらコンゴ(現在のコンゴ民主共和国)南部、カサイ州などの広範な地域に居住しているルバ人がそのルーツらしい(恐らく太鼓もコンゴから渡来したのではないだろうか)。そうしたこともあってライナーでは、ルバ人たちが道路工事現場で働き、また彼らを鼓舞するように演奏している写真の話から始めてみたのだった(ルバには、Luba=Lulua, Luba=Songye など、いくつもの傍流があって、この写真はルバ=ルルアではないかと思う)。
このザンビアでのフィールドレコーディング集第2弾、手作りギターの弾き語りなどが多かった1枚目と合わせて聴くのがお薦めです。
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