2013年 05月 23日
Oliver Mtukudzi | Bio & Discs (11) 1990-1995
1991年以降は1年ずつ単年単位で書いていくことも考えたが、さっそく問題が。1990年の作品として4枚リストに挙げたが、そのうち "Kuvhaira" は1991年発表の可能性もあって、どちらが正しいのか確定できなかった。
91年以降も同様にリリース年のはっきりしないものが多い。90年〜95年の間にリリースされた可能性のあるアルバムを並べてみると次のようになる。
28. "Chikonzi (Messenger)" (TKLP 5, 1990)
29. "Kuvhaira" (TKLP 6, 1990) 1991?
30. "Psss Psss Hallo!" (TKLP ?, 1990? / CSA CSLP 5005, 1990)
31. "Shoko" (piranha pir30-2, 1990)
32. "Mutorwa" (TKLP 8, 1991)
33. "Rombe" (TKLP 10, 1991) 1992 ?
34. "Rumbidzai Jehova" (TKLP 11, 1992)
35. "Neria Soundtrack" (SLCD 013, 1992)
36. "Pfugama Unamate" (TKLP 19, 1993) TKLP 9 ??
37. "Son of Africa" ( ? , 1993)
38. "Ndotomuimbira" (TKLP 12, 1994)
39. "Son of the Soil" (TKLP 13, ? )
40. "Ziwere MuKobenhavn" (TKLP 15, 1994 / Shava Musik SHAVACD0001-2, 1994 / SLCD 011, 1994) TKLP 15 は1996?
41. "Was My Child" (TKLP 14, 1995) 1993?
42. "The Other Side - Live in Switzerland" ( ? , 1995)
43. "Ival Navo" (TKLP 17, 1996) 1994?
44. "Svovi Yangu" (TKLP 18, 1996) 1994?
リリース年/制作順/ナンバーなど不明なものが多いが、このあたりあまり厳密さに拘ってもしかたないかと思う(随時追記する予定)。
オリヴァー・ムトゥクジは90年代に入っても年に約2枚のリリースペースを継続。これは80年代末の世界進出の勢いに乗ってのハイペース振りとも見たいところなのだが、どうもそうとは言い切れない面がある。"Shoko" の後、意外にもインターナショナルリリースが少ない。それと80年代末あたりからシンセを多用しているのだが、それがサウンドをどうにも安っぽくさせているように思える(もうひとつ気がかりな点があるのだが、それについては後日書いてみるつもり)。
90年代前半は彼のキャリアを通じての代表作 "Ziwere MuKobenhavn" (1994) などのいつくかの作品を次回以降でまず紹介したら、取りあえずその先に進んだ方がよさそうだ。"Ziwere MuKobenhavn" はとにかく重要作。"Neria" はジンバブウェ制作の映画のサウンドトラック盤、"The Other Side - Live in Switzerland" は自身2枚目のライブ盤といった、オリジナルスタジオ盤以外のリリースもあった(これらは現在手配中。"Neria" の DVD はなぜか7月到着見込みと連絡が来たので、もしかしたら間に合わないかも知れない)。
なお、90年代のオリヴァー・ムトゥクジを聴くには 2004年に出たもう1枚のベスト盤が便利。
60. Oliver Tuku Mtukudzi "Collection 1991-1997" (Sheer Sound SLCD 076, 2004)
90年代が進むにつれてゆったりとした曲調が顕著になり始め、年輪を感じさせるような奥深さをもった歌い方へと変化していた様子が感じられることだろう。90年代前半のアルバムからは、'Mutorwa' (91)、'Neria' (92)、'Madanha' (92)、'Street Kid' (93)、'Makaitei' (93)、'Hakuendwe' (94) の6曲を収録。正直なところ、これらのトラックも90年代後半の曲に比べると物足りない。
(つづく)
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