2013年 10月 28日
Walking in the Old Forest of Nara 2013/09/27

9月27日、2泊3日で大阪滞在した中日のこと。福岡からやってくるムッスーT御一行を待つ間、さてどう過ごそうかと迷った。もし天気が悪ければ、心斎橋の光悦か空堀の蕎麦屋で昼ご飯をいただこうと思っていたのだけれど、起きて外を観たら見事な快晴。これは京都か奈良に行かないと勿体ない。しかし時間が半日もないので、自分が一番好きなところだけ訪れるのがいいだろう。京都なら法然院、奈良なら春日大社の周辺に広がる原生林。どちらにするかと再び迷ったが、時計を見るとすでに9時(昨晩は明け方4時頃まで飲んでいた分寝坊してしまった)。京都に行くにはもう遅すぎる。そういう訳で奈良行きを選択。



奈良の原生林が好きな理由は、音環境が素晴らしいこと。アンビエンスノイズの響きに至福を感じる、なんて風に語るより、とにかく音が気持ちいいとだけ言って済ませてしまいたい。今回気がついたことがひとつ。紀伊神社に辿り着いた途端、森の外から鳴っていた様々な雑音がすっと消えたように感じた。静寂の中で聴こえてくるのは美しい鳥の声のみ。この音の変化はなんとも不思議な感じで、もしかしたらそうした独特なポイントであることを知った昔の人たちが、ここに神社を建てたのだろうかといったことも頭に浮かんだ。
京都の哲学の道の近くにある法然院が好きな理由も同じで、朝方ここの裏手に進むとすっと音が静まっていき、鳥たちの囁きだけに包まれる(だから京都には毎度早朝に行って昼には帰ってくる)。
こうした感覚には多分に主観や偶然も含まれることだろう。それでも自分が特別に好きな空間をもっているといのは、とても幸せで贅沢なことだと思う。今回も3時間近く、森の中を歩き、神社で佇んでしまった。
奈良の森は何度訪れても飽きないです。
・ 週末旅行 IX:奈良 〜 原始林の奥へ 2010/04/30
・ Last Day in Osaka / Final 'Weekend Trip' 2012/06/10
(つづく)
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