New Disc : Third Eye "Connexion"

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・ Third Eye "Connexion" (Sonorama Records C-77, 2013)

 ヨーロピアン・ジャズもいろいろ聴いているが、1982年にドイツの View Records からリリースされた "Third Eye Live!" (View Records VS 0021) も昔から愛聴しているレコードの1枚。ジャマイカ出身の Wilton Gaynair (sax) に、Alan Skidmore (sax)、Kenny Wheeler (tp)、Tony Levin (ds) といった英ジャズの巨人たち、それに蘭の Rob van den Broeck (p) と独の Ali Haurand (b) が加わったメンツならば悪かろうはずがない。豪快さとスピード感と緊張感の中に、アットホームさも交わる楽しいライブ盤だ。

 この豪華なメンツから考えて、Third Eye というのは一時的なユニットだとずっと思い込んでいた。ところが、最近 Third Eye のスタジオ盤 "Connexion" がリイシューされた。しかもこのアルバムは彼らのセカンドだという。何でも 1977年に 600枚しかプレスされなかったそうで、それなら存在を知らなかったのも仕方がない。

 Third Eye は Ali Haurand を中心にオランダで結成されたジャズ・トリオ。1976年にファースト "Third Eye" をリリースした後、Wilton Gaynair が加わって制作されたのが "Connexion" だという。ライブ盤と重なるメンバーは、Gaynair、Haurand、van den Broeck の3人のみ。Gerd Dudek (ts, fl) が入っているのがポイントだろう。実際 Gaynair と Dudek の2管のブロウが超気持ちいい。バップでファンクでプログレッシヴな、欧州ジャズのエッセンスの詰まった演奏を堪能できる。

(Wilton Gaynair が Don Drummond らと名門アルファ・スクールで同窓だったということも今回初めて知った。)






by desertjazz | 2013-11-30 19:40 | Sound - Music

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