読書メモ:ボラーニョ『野生の探偵たち』、ほか

読書メモ:ボラーニョ『野生の探偵たち』、ほか_d0010432_0144447.jpg

 ロベルト・ボラーニョの『野生の探偵たち』上下巻を読了。これで今年に入って9日間で4冊目。遅読な自分としてはいいペース。ボラーニョの邦訳を最近1年の間に全て読み終えることもできた。

 『野生の探偵たち』を組み上げる掌編/小片のひとつひとつが実に巧みに/独特なスタイルで書かれていて、自然と引き込まれる。ただし、分からなかったことばかりなので、これもまた読み直したい(登場人物が多くて、話も複雑なパズルになっている)。

 物語の舞台は、メキシコ各地、ラテンアメリカのいくつかの国、バルセロナ、マドリード、パリ、ローマ、テルアビブ、アフリカのいくつかの国(タンザニア、アンゴラ、ルワンダ、リベリア)、あと他にもあったかな。読んでいてかつての旅体験もいろいろ思い出してしまった。特に最初のメキシコ旅行のことが懐かしくなったな。(細かいことだが「ザイールのジュジュ」と書かれているのは誤りでは?)

 感想はあれこれあるけれど、一言に集約すれば『2666』とそっくりだな。まともな読書メモは、もしそれを書く時間が取れたときに。


読書メモ:ボラーニョ『野生の探偵たち』、ほか_d0010432_0144312.jpg

 今日はル・クレジオの『隔離の島』とローラン・ビネの『HHhH』を買ってきた。両方ともフランス人作家の小説。さて、どちらを先に読もうか。

 『隔離の島』は、『黄金探索者』と『はじまりの時』の間に挟まる3部作中の第2部らしい。『黄金探索者』は初めて読んだル・クレジオで、それで彼が好きになった。長い『はじまりの時』も面白く読めた。なので、『隔離の島』も楽しみ。じっくり味わいたい。

 どうやら今年も海外文学中心の読書になるのだろうか?






by desertjazz | 2014-01-09 23:00 | 本 - Readings

DJ

by desertjazz
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31