2014年 01月 09日
読書メモ:ボラーニョ『野生の探偵たち』、ほか
ロベルト・ボラーニョの『野生の探偵たち』上下巻を読了。これで今年に入って9日間で4冊目。遅読な自分としてはいいペース。ボラーニョの邦訳を最近1年の間に全て読み終えることもできた。
『野生の探偵たち』を組み上げる掌編/小片のひとつひとつが実に巧みに/独特なスタイルで書かれていて、自然と引き込まれる。ただし、分からなかったことばかりなので、これもまた読み直したい(登場人物が多くて、話も複雑なパズルになっている)。
物語の舞台は、メキシコ各地、ラテンアメリカのいくつかの国、バルセロナ、マドリード、パリ、ローマ、テルアビブ、アフリカのいくつかの国(タンザニア、アンゴラ、ルワンダ、リベリア)、あと他にもあったかな。読んでいてかつての旅体験もいろいろ思い出してしまった。特に最初のメキシコ旅行のことが懐かしくなったな。(細かいことだが「ザイールのジュジュ」と書かれているのは誤りでは?)
感想はあれこれあるけれど、一言に集約すれば『2666』とそっくりだな。まともな読書メモは、もしそれを書く時間が取れたときに。
今日はル・クレジオの『隔離の島』とローラン・ビネの『HHhH』を買ってきた。両方ともフランス人作家の小説。さて、どちらを先に読もうか。
『隔離の島』は、『黄金探索者』と『はじまりの時』の間に挟まる3部作中の第2部らしい。『黄金探索者』は初めて読んだル・クレジオで、それで彼が好きになった。長い『はじまりの時』も面白く読めた。なので、『隔離の島』も楽しみ。じっくり味わいたい。
どうやら今年も海外文学中心の読書になるのだろうか?
#
#
#