2014年 03月 21日
Masterpieces / New Discs

日本に帰ってきて、さて何を聴こうかと考えた末、ここ数日はこうしたものを聴いている。Philadelphia International 10枚組とか、Billie Holiday 10枚組とか、M.S.Subbulakshmi 5枚組とか。マスターピース詰まったボックスはやっぱり気持ちいい! これらがあればもう新しい音楽は必要ないといった気分にさえなる。

そう言いつつ、少しは新譜も聴きたいと思って、Seun Kuti と Vijay Iyer の新作を買う次いでに El Sur と Tower Records へ。両店ともに聴きたい新作が沢山入っていて、新作だけでもこれだけ買ったのは久し振り。Randy Newman、Sufjan Stevens (Sisyphus)、Vijay Iyer 、Orchestre National de barbes、Hassan Hakmoun 等々、かねてからご贔屓のアーティストばかりなのは相変らず。

さてどれから聴こうかと迷いつつ、まず聴いたのは女性アーティストの3枚。
解散した L'ham de Foc の元ヴォーカル Mara Aranda のセカンド "Lo Testament" は、ドゥルサイやバグパイプの刺すようなヒリヒリしたサウンドが中心で L'ham de Foc の頃とあまり変わっていない。この響きは強烈に好み! 意外とインストのみで展開するパートが多い。
続いて聴いた Klo Pelgag はカナダ・ケベック出身の若手シンガーソングライターで、この "L'alchimie des Monstres" が初アルバムらしい。一見 ZAZ あたりを思わせるフレンチポップぽくもあるのだけど、かなり個性的で面白い存在。その辺りはアルバムジャケットやビデオクリップを見てもひしひしと伝わってくる。El Sur のサイトによると「音楽的影響としてドビュッシー、ジャク・ブレル、キング・クリムゾン、フランク・ザッパを挙げているそうです。」これだけで OK でしょう!
St. Vincent も独特な個性を放っている。彼女の楽器的なヴォイスとフレージングにハマっていて、現在の英語圏ポップアーティストの中では、男なら James Blake、女性なら St. Vincent が一番好きな声と空気感かも。
…ということで、Seun Kuti も Vijay Iyer もまだ聴いていない。(4月半ばまで予定が詰まっていて休みなし。ゆっくり寝る暇もなさそうなので、いつじっくり聴けるかな?)
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