2014年 04月 10日
New Disc : V.A. (Fela's Grandpa, et al.) "Black Europe"
昨日 Twitter で知ったアルバム "Black Europe: The Sounds & Images of Black People"。1927年以前にヨーロッパで録音された黒人たちの音楽を集大成した CD 44枚組+ブックレット2冊で、その音源にはシリンダーで保存されていたものも大量に含まれているようだ。昨年秋にはイギリスの Bear Family から出ていたようで、全く気がつかなかった。
・ http://black-europe.com/
ジョセフィン・ベイカー Josephine Baker のような有名人や、欧州の都市で活動したジャズバンドから、名前すら聞いたことのない演奏家まで。個人的に気になるのは、アフリカ各地から欧州に渡ったアフリカ人たちの残した録音群だ。
それらの中には、何と Josiah Ransome-Kuti の録音も含まれていて、その数実に 41トラック! Josiah Ransome-Kuti は Fela Kuti の祖父に当る人物で、20世紀の初め頃はナイジェリアを代表する司祭/音楽家であり、イギリスで大量の録音を行ったというのは割と知られた話。彼の録音はいつか復刻されるだろうとずっと思ってきたが、それがようやくなされたということか(これまでリイシューされた記憶はない)。
Fela のじいさんのとは言っても、もちろんそれは後年の Fela のアフロビートとは無関係な音楽。それよりも、やはり他のアフリカ系の録音を聴いてみたいと思う。
ところが、定価が何と 750ポンド!(日本円に換算すると約13万円)とってもじゃないが手が出ない。日本の Amazon に1セットだけ入荷しているが、それも9万円強。いったいどんな人が買うのだろうか?
ここを見ると美しいブックレットの中味を楽しめる。眼の保養だけして我慢するしかないな。
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その前にひとつ朗報。"Black Europe" には 3CD 版 "Over There!" もあって、こちらはずっと安い。ディスク3には Josiah Ransome-Kuti が13トラック(1922年)、Josephine Baker が14トラック(1926年)収録されていて、Amazon などで全曲試聴可能になっている。
Josiah Ransome Kuti (1922) Isun ka wà tó kun fun eje • Igbàla • Obángíjì Iwo lo to sìn • Mo sa di Jesu • Odun Jubilee • Jesu nsehìn bò • Olugbala la f'ori fun • E je ka júmò gbàgbó • Esù sare tete, Jesu dé • Egbé Awon Angeli • Ofin mewa ati Idahùn • K' Olorun da oba si • Bi E o le E le
・ "Various: Over There! Sounds And Images From Black Europe"
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