2014年 04月 21日
New Disc : V.A. "African Gems"
オランダの SWP Records (Sharp Wood Productions) から新譜 "African Gems : recordings by Charles Duvelle, Jos Gansemans, Benoit Quersin, David Fanshawe" が送られて来て、早速聴いているところ。
SWP といえば、ご存知の通り 20世紀最高のアフリカ音楽研究家だったヒュー・トレイシーの残した膨大なフィールド・レコーディングを整理し復刻した "Historical Recordings by Hugh Tracey" で知られるレーベル。トレイシーの録音は40〜50年代のものが中心だった。さてその後はどうだったか? このアルバムはそこに焦点を当てた内容と言えるだろう。
1957年にフランスでワールド・ミュージックのレーベル、オコラ Ocora を設立した Charles Duvelle ほか4人の Recordists たちが、60〜80年代に中部アフリカ7ヶ国(カメルーン、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国、アンゴラ、チャド、ウガンダ、中央アフリカ共和国、以上全て現在の国名)でフィールド・レコーディングを行った音源を SWP を主宰するマイケル・ベアード Michael Baird がマスタリングしている。
内容は期待していた以上にいい。アフリカの村々でトレイシー時代と変わらない音楽が続いていた様子が伝わってくるのと同時に、現代の音楽かと思わされるモダンな響きにも驚かされる。7トラック目、ウガンダで録音された7本のホーンによる爆裂サウンドなんて相当にヤバイよな!
トレイシー時代とそれ以降の録音テクノロジーなどについても書きたくなってくる。このアルバムはじっくり聴き込んで、改めて解説を書きたい。
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(若干手直し 5/3)
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トリビア・ネタをひとつ
この CD 中でベストとも言えるトラック7 "Alur Horns" を録音したデヴィッド・ファンショー David Fanshawe、昔どこかで名前を見たなと思って調べたら、やはりあった。昔、ミュージック・マガジン増刊号『アフリカの音が聞こえてくる』(1984年)で中村とうようさんから死刑宣告を受けた男だった。でもこれで彼も日本で名誉回復?
(追記 5/4)
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