2014年 08月 09日
CONGO 1996 (4) : Short Break - Out Break
気まぐれに書き始めたコンゴ(ザイール)の旅の話、順番では、これからコンゴ河を南方へ遡って、19年前の1995年にエボラ出血熱がアウトブレイクしたキクウィトのことを書くことになる。ところが、このところ注視すべき大ニュースが立て続いており、とうとうエボラの世界的拡散までもが危惧される状況。さて、どうやって話を続けようかちょっと思案しているところ。
自分が持っている知識によれば、エボラの特徴として、即死性/致死率が高いことや、高次の感染者なると死亡率が低下することなどが挙げられる。初期感染者の多くはすぐに死亡する一方で、4次、5次といった感染者に死亡者は少ない。つまりは、囲い込みさえうまくいけばエボラの感染は止められるということ。
ただしこれはエボラウイルスの変性の程度が少ないことを前提としたときの観測。ウイルスというヤツは、例えばワクチンの開発などの要因に対抗するように自らを強化していく。これがインフルエンザの根絶が困難な理由のひとつ(ウイルスに起因する病気ではないが、なぜマラリアを絶滅させることが出来ないでいるかも、調べてみると面白い。話がそれるので、ここには書かないが)。
そう考えると、アメリカで開発され、試用した結果効果の可能性が見られたというワクチンをどう使うかというのは、相当に難しい問題だと思う。96年に撮ったキクウィト病院の見つめながら、そんなことも考えている。
(以上は、厳密にも詳細にも書いていない。その前にまずは情報をいろいろ追っている。エイズもエボラもユダヤ人による陰謀だとする説まで流れているが、さすがにそこまでは読む気がしない。)
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