2014年 09月 04日
New Discs : Chief Barrister S. Smooth
今夜もナイジェリア直送盤の紹介。
9年前の2005年にナイジェリアを訪れた際、イジョ人の音楽を大量に聴いた(カセットだけでも百本以上)。その時思ったのは、King Robert Ebizimor の次の世代のイジョ・ハイライフのスターは Chief Barrister S. Smooth ではないかということ。当時この2人がイジョ・ハイライフの2大巨頭なのだろうと推測したのだった(もうひとり挙げるならば、大ベテランの Dr. Orlando Owoh)。
先日送られてきた Chief Barrister S. Smooth A.K.A. Born Singer & The Paddle of Niger Delta の CD は2枚。
・"Testimony" (TAMAR 16867)
・"Pastor Reuben Pray 4 Izon Nation" (TAMAR 18314)
"Testimony" はギターバンド・ハイライフを基本としながらも、それよりスタイルの幅の広い歌物になっている。"Pastor Reuben Pary 4 Izon Nation" も一聴オーソドックスなギターバンド・ハイライフで特段新しいことをやっていないように聴こえるが、超高速なハイライフ・サウンドがジワジワと密度を高めていく様は結構な聴きもの。
今回、ナイジェリアの方が King Robert Ebizimor と Barrister S. Smooth をセレクトして下さったのは、この2人こそがイジョの2トップであるという9年前当時読みが当たっていて、その状況が現在も変わっていない証拠と言えるのかも知れない。
自宅で Barrister S. Smooth のカセットを漁ってみたら、Young Choppers Band of Africa をバックにしたアルバムが6本出て来た。"Freedom Is Our Goal"、"Opportunity"、"Send Down Fire" など、イジョ大衆の心情に訴えかけるようなタイトルばかりなのは、いかにもニジェール・デルタらしい。
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