Ijaw K7 : Pereama Freetown (1)

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Pereama Free Town and His Youths Stars Band of Nigeria "Pereama 92 Vol.5" (Egosrip 006)

(A) Izon United Lady's Club of Warri
(B) Izonkpoebilade

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Pereama Free Town and His Youths Stars Band of Nigeria "Pereama" (MOALP 032)

(A) Late Madam Kofi Feborke of Peretoru
(B) Yeibradik Umor Yeibradikurno

 2005年に初めてナイジェリアを訪れた際、東南部ポートハーコート周辺で出会った音楽の中で特に気に入ったもののひとつが Pereama Freetown(ペレアマ・フリータウンと呼ぶのだろうか?)だった(これまでに幾度が披露した通り、それを超える最大の衝撃は Kalabari Music!)。

 ハイライフの大スター Rex Lawson らを輩出したイジョ・ピープルの土地に相応しく、彼らのサウンドのベースもギターバンド・ハイライフ。しかしただのギターバンド・ハイライフではない。どの曲も超高速にカセット片面約15分を駆け抜ける。生ドラム、シンドラム、ボンゴ、ウッドブロック、トーキングドラム、カウベル、ホイッスル、2本?のリズムギターなどが猛烈なビートを叩き続ける。まるでラテン・ロックバンドがギターバンド・ハイライフにジュジュ・ミュージックをまぶしたようなサウンド。そこにスペイシーなエレキギターとシンセの音が飛び交う。BPM はおよそ150。一本調子で大きな展開もないという潔さながら、一瞬でも熱が冷めることがなく、最高のダンス・ミュージックになっている。

 そんな強烈に熱いサウンドをこの2本からも感じ取れる。Pereama Freetown が率いるバンドの名前は Star Band。セネガルのダカールでもトップバンドの数々は Star Band と名乗っていた(Youssou N'Dour もしかり)。イジョの間でもそんな自負心は共通していたのだろう。

(これらのカセットは LP でも出ていたのだろうか。もしそうならば是非とも入手して聴いてみたいが、今現在見つけられていない。彼らの初期のカセットには Vol. が打たれているが、青いスリーブのカセットには未記載。もしかすると彼らのファーストなのかも知れないが、サウンドの印象では "Vol.5" よりもわずかに新しい方向に進んでいるような感じもする。)

 Pereama Freetown の90年代の録音はとにかく一本調子で、熱心なアフリカ音楽ファンには評価されないかもしれない。けれども、自分はこんなストレートなダンスミュージックが大好き。90年代にはナイジェリアで最高のダンスバンドだったことだろう。想像しただけで、彼らのライブに行ってみたかったと妄想してしまう。きっと自分以外にも好きになる人がいるだう。そう思ってネットを探しまわったものの、いまだに全く音源が見つからない(CD は勿論、DL も YouTube もなし)。

 ポートハーコートやワリ界隈のイジョ・ミュージックはかなり面白いと思うのだけれど、情報が少な過ぎる。King Robert EbizimorChief Barrister S. Smooth に関してさえ基本情報がまとめられていないくらいなのだから、Pereama Freetown については尚更。King Robert Ebizimor の死亡記事に彼が「Pereama Freetown に影響を与えた」といったことも書かれていたので、Pereama Freetwon もイジョの音楽シーンでは重要人物だったはずなのに。

 音楽的好奇心を刺激しまくるイジョ・ミュージックと Pereama Freetown について、もう少し書いてみようと思う。

 ("Vol.6" ではフジっぽくンバラっぽくなります。実際の音源を聴いてもらうベストの方法につても思案中。)






by desertjazz | 2014-09-09 00:00 | Sound - Africa

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