2014年 09月 20日
George & George
このブログでは、音楽については主にアフリカ音楽のことを多く書いている。けれども、夜が深まった頃合いなると、もっぱら静かな/落ち着いたジャズやロック、ソウル、R&B などを聴いている。それも昔買ったアナログ盤を1枚ずつターンテーブルに乗せて。
自分が聴きたいレコードは十分集めてしまっているので、基本的にもうなるべくレコードや CD などは買わないようにしている。それでも、たまたま眼に止まったこの2箱はあまりに安いものだから、懐かしい気分も相まって、迷った末に買ってしまった。5CD と 9CD、合わせて14枚で6000円ちょっとだなんてウソみたいな値段だ。
ジョージ・アダムス Geroge Adams とドン・ピューレン Don Pullen の双頭カルテットも、ジョージ・ラッセル George Russell のビッグバンドも学生時代にはよく聴いた。アダムスの豪放で(野獣が吠えるかのよう)表情豊かなテナーのアドリブは大好きだったし(ドン・ピューレンのピアノのぶち壊れ方も笑えるくらい)、ジョージ・ラッセルはアフロキューバンやストレートなブルースも演っている "New York Big Band" は大の愛聴盤だった。Black Saint と Soul Note のアルバムを集めたこれらの収録盤の大半を意外と持っていなかったのは、昔ジャズ喫茶や友人宅でたっぷり聴いたからだろうか?
モダンジャズならばチャールス・ミンガス Charles Mingus もギル・エヴァンス Gil Evans も大好きだった。それでジャズのレコードを買い始めた頃に、どちらもほぼ全部の LP を探して買い集めたくらい。その両者のバンドそれぞれの晩年に重要なソリストとして加わっていたのがジョージ・アダムスだった。なので、アダムス自身のグループにも関心が向いたのは必然だったかな。
当然のごとくアダムス=ピューレンはライブも観に行った。1983年11月19日の札幌公演の後にはメンバー4人揃ってサインを下さり、その時のポスターはパネルに入れて自宅に飾っている。思えばその4人のうちジョージ・アダムスもドン・ピューレンもダニー・リッチモンド(長年ミンガス・グループのドラム奏者だった)すでにこの世にいない。一番油が乗っていた頃のアダムス=ピューレンを生で観られたことは幸せだった。
先日ナイジェリアのカセットを整理している最中に、その札幌公演のカセットが出てきた。2時間近くあったので、完全収録したものかも知れない。しかし、どうしてこんなものまで持っているんだ? 関係者からもらったのだろうか?
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