2014年 09月 22日
Namibian Pop Star - Jackson Kaujeua

ふと思い立って、ナミビアの Jackson Kaujeua(発音はジャクソン・カウジェウア?)を聴いている。オリヴァー・ムトゥクジが歌うンバクァーンガといった雰囲気。
・ Jackson Kaujeua "Vatera" (Paul Joubert Music ZDGR 1215, 1992)
Jackson Kaujeua は多分ナミビア音楽史上で最も有名なポップシンガーなのではないだろうか。彼を知ったのは "Stern's Guide to Contemporary African Music Volume 2 - The World of African Music" を読んでのこと。Ronnie Graham が執筆/編集したこの本は出版当時(1992年)最も詳細なアフリカ音楽のレコードリストだった。そしてこの本の一番最後に取り上げられていたのが J. Kaujeua(P.220)。彼に興味を覚えて 1993年にボツワナに滞在中カセットを探してみた。1991年にリリースしたファースト LP "One Step Higher" は見つけられなかったが、その代わりに入手できたのがこのカセット。恐らくセカンドだろうと思う。
J. Kaujeua は 1953年の生まれ。ナミビアがまだ植民地だった時代に彼はナミビア独立運動の象徴であったようだ。"Stern's Guide" にはジンバブウェのトーマス・マプフーモのような存在として紹介されている。1974年に国を離れた(亡命?)ものの、1990年の独立直後にナミビアに帰還。サウンド的にはエレクトリックなンバクァーンガといった風に南アからの影響が強い。自ら曲を書き、ナミビアに15ある主要言語全てで歌うという。このカセットでもブッシュマンやコーサに特徴的なクリック混じりの歌も楽しめる。
彼は今どうしているのだろうと思って YouTube を検索してみたところ何曲か聴けた。
・ YouTube | Kalahari - Jackson Kaujeua
・ YouTube | Jackson Kaujeua - Power to the people
・ YouTube | A Real Treat by Jackson Kaujeua
この "Kalahari" という曲もいいな! ブッシュマンの言葉で馴染みの4種のクリックがたっぷり聞ける。
だが同時に、YouTube のコメントを読んで、彼がすでに4年前に他界していることも知った。まだ 56歳という若さだった。
・ Wiki | Jackson Kaujeua
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