2014年 09月 29日
New Disc : "Les Ambassadeurs du Motel de Bamako"

しばらく前に英 Sterns からリリースされたコンピレーション "Les Ambassadeurs du Motel de Bamako" をようやく買って、ここ最近聴いている。
(海外盤や洋書は送料を考慮してまとめ買いするようにしているので、欲しいアイテムがある程度溜まるまで時間がかかってしまった。)
マリのアンバサデュールはサリフ・ケイタと(ギニア出身の)カンテ・マンフィーラという西アフリカ音楽を代表する大物2人が在籍したことで有名なバンド。この 2CD には、レイルバンドを離れたサリフ・ケイタが加入して以降、1975〜78年の録音がコンパイルされている。CD ジャケットから想像がつく通り、仏 Sonafric 盤 "Les Ambassadeurs du Motel de Bamako Volume 1" と "Volume 2"(ともに 1977年)の曲や、ほぼ同時期に Sonafric からリリースされたシングル曲が中心。他にはこれら2枚に先立つファースト LP "Les Ambassadeurs du Motel" からも2曲選ばれている。
注目したいのはシングル盤の曲を多く収録している点だ。彼らがリリースしたシングル盤は以下の5枚。
Kanté Manfila et les Ambassadeurs "Ambassadeur" / "Mana Mana" (Sonafric SAF 1725, 1975)
Les Ambassadeurs du Motel "Super Pitie" / "Bolola Sanou" (Sonafric SAF 1773, 1975)
Les Ambassadeurs du Motel "Saranfing" / "Sabar" (Sonafric SAF 1786, 1976)
Les Ambassadeurs du Motel de Bamako "Ngana" / "Djoula" (Sonafric SAF 1814, 1976)
Les Ambassadeurs du Motel de Bamako (République du Mali) "Tiécolom-ba" / "M'bouram-mousso" (Sonafric SAF 1815, 1976)
これら10曲のうちの9曲が今度のコンピ盤で聴くことができる。昔 彼らのディスコグラフィーを作成した時には、4枚目と5枚目のシングル盤は存在すら知らなかった。でも折角なら残る1曲、大甘なバラード "Super Pitie" も入れてくれたら良かったのに…。
("Super Pitie" は LP Vol.1 に、シングル4枚目と5枚目の4曲は LP Vol.2 に収録されている。)
この CD、ディスク1にはサリフがリード・ヴォーカルのトラックを、ディスク2にはカンテ・マンフィーラ、イドリッサ Idrissa Soumaoro、ウースマン Ousmane Dia らがリードの曲を中心に集めている。ディスク2には未発表録音(ラジオ・マリの放送テープ録音)を2トラック収録するというサプライズも。いずれの録音もサリフの若々しい歌声やカンテ・マンフィーラの艶やかなギターが楽しめるマンディング・ポップばかり。今回彼らの録音をまとめて聴いてトランペットの魅力にも気づかされた。

(Les Ambassadeurs のファースト・シングルとセカンド・シングル。ファーストは Kante Manfila 名義。これら2枚のシングルのスリーブ写真にも、ファースト LP の写真にも、サリフ・ケイタが写っていないのは何故なのだろう?)
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(CD やシングル盤を聴いていて、気がついたこと、気になったことがあった。それらについては今度時間のあるときに…。続く?)
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