2014年 12月 27日
オーロラを見た!?

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一生に一度でいいからオーロラを観に行こう!ということになり、今年3月再び北欧へ。あれこれ情報収集してみると、世界最高の晴天率を誇るアビスコ Abisko がベストらしい。




デンマークのコペンハーゲンから北上しスウェーデン北部の鉱山町キルナ Kiruna へ。

キルナ空港から迎えの車に乗って約1時間。さらに北上してアビスコに到着。

投宿したのはオーロラ観察とアウトドアの一大拠点 Abisko Touristation。

大人気のこの宿に3泊することに(1泊〜2泊ではオーロラを見られないリスクがあると思って)。ギリギリでロッジ最後の1室を予約できたのはラッキー!

ベッドメイキングも掃除も全て自分でするのが北欧スタイル。シーツ、タオル、食材、ワインなどをどっさり持ち込んでの自炊生活がスタート。

まずは日本土産に持ってきた八雲もちとお茶で一服。初日の10日は曇り空でオーロラは見られず。
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3/11 アビスコ2日目。宿の周囲を散策。夏も美しいんだろうなぁ。

足下は氷でガッチガチ。

ソリをひく犬君たちにも会ってきました。


今夜も悪天。山頂 Aurora Station 行きのリフトを予約していたのだけれど、風が強くて運行休止とのこと。頑張って深夜に寒空を見つめ続けたものの、舞い降りる雪が顔に下りてくるだけだった。
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3/12 アビスコ3日目。この日もまれにしか日が射さず。日中は雪道をトレッキング。白銀の景色はひたすら美しい。だけれど、極寒かと思いきや気温0度とは。来る直前からアビスコらしくない気象になっている。


今夜もダメかと思っていたら、リフトは運行するという。がっちり着込んリフト駅へ。

びっくりするくらい肉厚の防寒着のレンタル料もリフト代に含まれている(2人で100ユーロ弱だったかな? 後で確認します。)

ブーツも。自分は極寒地仕様のブーツを履いて行ったので不要だった。

暗闇の中をガタゴト揺られながら1000m?ほど登る。客を乗せる度に止まるものだから時間がかかる。確かにこれじゃ肉団子になるまで着込まなきゃ凍え死んでしまうよ。

40分ほどで山頂に到着。雲は厚いままなので、オーロラは早々に諦めた。でも、よく見ると空がうっすらと赤く色づいている。もしやオーロラかと思ったが、街の灯りが雲に反射しているだけだった。

肉眼ではこれよりも暗い。

それでも、折角なので写真も撮ろうと思って持ってきた撮影機材をセットアップ。自分には高級過ぎる三脚も新調したし、寒冷地だと思ってバッテリーも潤沢に持ってきた。真っ暗闇の中、凍える手でピント合わせに苦労して撮影すると、そこには幻想的な絶景が写っていた。

右上に明るく輝いているのは太陽ではなくて月。




いくら待っても雲は厚くなるばかり。諦めて下山することにした。

目的は果たせなかったけれど、何だか楽しく感動的なひとときだったな。良い思い出になりそう。

そんなことを語り合いつつリフトで下りて行ったら、何となく地平線の辺りでうっすらと赤い光が揺らめいて見えるような気がする。慌ててコンパクトカメラで撮影。

翌日 Abisko Touristation のスタッフに写真を見てもらって確認すると「これはオーロラですよ」とのこと。
北欧までやってきて一応オーロラは見た。でも、これって見たうちに入るのだろうか?
いや、数々の絶景を眺められたし、楽しい数日間を過ごせたのだから、日本からはるばるやってきた価値はあったのだろう。
これが今年一番の思い出であることだけは間違いない。
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このところ毎度、旅で天気にはツキがない。日光は4日とも雨。石垣は台風。今年も屋久島では出発予定日の10/12にスーパー台風直撃。でも、一昨年にベニスを訪れたのは水没1週間前だったし、モロッコの水害もギリギリ回避し、サハラ砂漠に泊まった夜はこれ以上ないという快晴。屋久島行きも日程を2日ずらせたので、ツーリストが少ない中でトレッキングできたのだった。
今年3月のアビスコは、ここには珍しいほどに2週間くらい悪天が続いたようで、今回のことは諦めるしかないな。アビスコを離れた10/13の夜には今年最大級のオーロラが出現して世界的なニュースになった。カナダで撮影された写真を見たのだけれど、もう息が止まりそうほどの美しさ。北欧ではなくカナダに行っていたら、とも考えてしまうのだけれど、それは結果論でしかない。
まあ、リベンジのチャンスを待つことにしよう。
上手くいかないこともつきものだけれど、やっぱり旅は楽しい。生きている間は旅をとことん楽しむことにしよう!
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