2015年 01月 25日
Abdoulaye Diabaté & Abdoulaye Diabaté
馴染みのなかったレコード店や体育館のような超大型店のディスプレイを眺めていくことは、持っていない盤や買いそびれている盤のチェックにもなる。サンフランシスコの Amoeba Music で見つけた Abdoulaye Diabaté の CD "Sara" もそんな1枚。
・Abdoulaye "Djoss" Diabate "Sara" (Comple Telly Nuts 003, 2009)

マリの Abdoulaye Diabaté は、1999年にパリ18区のシャトールージュで買ったカセットを聴いてすっかり気に入ったアーティスト。特に仏 Cobalt からの作品 "Bende" や Samory" は、伝統楽器を中心とするドライブ感に溢れるポップなサウンドが素晴らしい。なので、彼のアルバムは一通り持っているつもりだった(写真に掲載した以外にもあったような気がする)。
・Abdoulaye Diabate et Kene Star du Mali "Kassikoun" (Melodie SYL 8387)
・Abdoulaye Diabate "Djiriyo" (Sterns STCD 1066, 1995)
・Abdoulaye Diabaté "Bende" (Cobalt 09287-2, 1999?)
・Abdoulaye Diabate "Makan" (Syllart CDS 8853, 2001)
・Abdoulaye Diabaté & Koutiala Orchestra "Samory" (Cobalt 09354-2, 2002)

しかし、この "Sara" のジャケットには記憶がない。2009年にこんなアルバムを出していたとは…。しかし、CD を聴いてみるとどうも雰囲気が違う。
気になって今夜調べてみたら、やはり別人であった。
"Bende" の Abdoulaye は 1952年にマリの Segou 近くで生まれたシンガー。
"Sara" の Abdoulaye は 1956年にマリの Kela 近くで生まれたシンガー/ギタリスト。
後者はマリの大ベテラン・ミュージシャン Kasse Mady(1949年生)の弟で(ホントか?)主にアメリカを拠点に活動中。かつては Salif Keita、Mory Kante、Ousmane Kouyate らとも一緒のバンドで活動していたそうだ。なるほど、"Sara" も往年の Salif Keita を連想するような上質なマンディング・ポップだ。
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ところで世界中で大人気の Kora Jazz Trio(現在は Kora Jazz Band と改名)のメンバーにも Abdoulaye Diabaté がいるが、こちらはセネガル出身のピアニスト。なんともややこしい。
(Kora Jazz Trio のライブは 2009年にマルセイユで観た。その時は屋内ステージだったこともあって、フロアはすし詰め状態。入口の外まで観衆が溢れていた。最初の方で "Chan Chan" などを演奏。ゆったり音楽を楽しめる環境ではなかったし、個人的には好みの音楽ではなかったので、1〜2曲聴いただけで出てきてしまった。なので、そのステージの写真は1枚も撮っていない。)
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