2015年 02月 21日
Prince "Sign o' the Times" (Remastered)

プリンスのビデオ "Sing o' the Times" が Blu-ray で再リリースされないだろうかとずっと考え続けていた。ところが、そのリマスター版がとっくに(昨年)発売されていたことを最近になって知った。雑誌を読んだり、ネットで新作チェックしたり全然しないので、全く気がつかないでいた次第。
と言うことで、遅ればせながら早速購入して繰り返し鑑賞。まずはオープニングでリズムボックスのビートが鳴り始める瞬間、「カッコいい〜」と思わず小声で叫ぶ。もう何十回も観ているのに。その後もプリンスがキメル瞬間の度に「カッコいいなぁ〜」と何度も口をついてしまう。正に傑作!
個人的には、プリンスの作品は "Sign o' the Times" (CD とビデオ)と "Lovesexy" だけあれば十分です(実際この2作しか聴かない)。
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でもよく見るとどこか不自然。プリンスの歌とリップとがシンクしていなし、ギターやドラムも度々ずれているし、カットごとのトーンも違いすぎる。一番ビックリしたのは、シーラEがドラムキットから降りてきたときピンヒールを履いていたこと! あり得ないでしょ!
この作品はコンサートを収録した映像と音声に最低限度必要な素材をインサートしたものだとずっと思っていた。しかし、ほぼ全面的に疑似ライブ形式で素材収録したもののよう。昔 VHS で観ていたときには、ボケたトーンのせいもあって不完全な部分は大して気にならなかったが、高精度な Blu-ray だと粗な部分や細かい点に意識が行くようになってしまうのだろうか。
それでも、何度観てもまるでプリンスのライブを実体験している気分にさせられるのだから、やっぱりこの作品は傑作だ!
(余談だけど、一度だけ直に観たプリンスのライブは、メンバーたちの踊りの振り付けがきっちり揃っていて、まるで学芸会を観ている気分になってしまった。)

(残念なのは、不要な/価値ゼロなおまけがたくさんついてくること。ディスクだけで十分!)
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思いつきで、自分の好きな音楽ビデオを10本選んでみた。どれも内容は申し分ないが、それよりとにかく観た回数の多いものを並べてみた。
・ Talking Heads "Stop Making Sense"
・ Prince "Sign o' the Times"
・ U2 "Zoo TV, Live From Sydney"
・ Pete Townshend "White City Live"
・ Bruce Springsteen with the Sessions Band "Live In Dublin"
・ Caetano Veloso "Un Caballero de Fina Estampa"
・ Zebda "Live"
・ Rokia Traore "Live"
・ Frank Zappa "Does Humor Belong in Music?"
・ Rolling Stones "Let's Spend The Night Together"
やっぱりロックのライブ・ビデオが多いな。ジャック・ブレルのパリ、オリンピアでのライブなども飽きるほど(いや決して飽きていない)観た。FZ かストーンズと入れ替えてもいいくらい。
("Stop Making Sense" も冒頭のナンバーのリップシンクが思いっきりズレている。Blu-ray では補正されているかと思って買ったのだけれど、なぜか再生してくれない。リージョンは合っているはずなんだけれど…。)
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